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本ドラマは、2016年に「隠れた怪作小説発見!」と銘打ち28万部のベストセラーとなった三島由紀夫の同名小説をもとに、自分の人生の行き先を悟ってしまった男の顛末をスリリングに描く。主人公・山田羽仁男(中村)は、大手広告代理店に勤め、経歴、収入など何不自由ない生活を送っていたが、ある日、突発的に自殺を決行。ところが、死ぬことに失敗し、これを機に「命を売る」ビジネスを始める。次々と舞い込んでくる奇々怪々な依頼に応じる中、羽仁男は改めて「命」と向き合うことになる。
「最初は羽仁男という人間が全くつかめず、どう演じればいいのか頭を悩ませる日々が続いた」という中村。「たぶん、羽仁男自身“なぜ死にたいのか”はっきりした理由がないから、つかみどころがなかったのだと思いますが、物語が進んでいく中で、いろんな依頼人と出会って、いろんな人の“死”を目の前で見て、羽仁男自身が“生きること、死ぬこと”を改めて見つめ直し、人間味を徐々に取り戻していく」と役を理解。
また、毎回豪華ゲストが登場するのも本ドラマの魅力。第1話では田中や大杉漣などの大物俳優に加え、橋本マナミが出演し、激しいベッドシーンを披露。2話以降も、壇蜜、酒井若菜、松下由樹、大地真央など、そうそうたる女優陣が名を連ねているが、これに対して中村は、「こんなに短期間の中で、大勢の役者の先輩方とお芝居するのは初めてなので、毎回緊張感のある現場ですが、楽しませていただいています」と充実感をかみしめる。中でも、舞踊家である田中のダンスは心底感動したようで、「生で観られるなんて贅沢、釘付けになりました」と感無量の様子。
この言葉を受けて田中は、「クラシックバレエの練習をしていたときに、市ヶ谷(自衛隊市ヶ谷駐屯地)で演説していた三島由紀夫(その後、切腹自殺する)の一語一語を夢中で聞いていたのを思い出しました。
連続ドラマJ『命売ります』は、BSジャパンにて1月13日より毎週土曜21時放送。