昨年『中学聖日記』(TBS系)にて有村架純と恋に落ちる少年・黒岩晶役で鮮烈なデビューを飾った俳優の岡田健史。5月に20歳を迎え、2本目の出演ドラマ『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』が7月に放送される。
地元・福岡ゆかりの新作で早くも主演という大役に挑む岡田に、大ブレイクを果たした現在の心境を聞いた。

【写真】『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』で主演を務める岡田健史

 本作は、秋田書店のWebマンガ雑誌「マンガクロス」で連載され、単行本が累計15万部を突破した新島秋一による同名の4コマ漫画をドラマ化。東京で暮らす男子高校生・東京(あずま・みやこ)が、博多から転校してきた幼なじみ・博多乃どん子と再会し、博多弁&博多愛で遠慮なしに自分を巻き込むどん子に戸惑いながらも、遅咲きの初恋をこじらせていく“上京ラブ・コメディ”。岡田はシリアスな前作とは異なった、コメディ作品に初挑戦する。

 主人公・京を演じる岡田をはじめ、どん子役の福田愛依光石研野間口徹原沙知絵森口博子今田美桜と福岡出身のキャストが勢ぞろいする本作。“福岡色”“福岡愛”あふれる現場は雰囲気も良く、岡田は撮影を満喫しているようで、「(担任教師役の)光石研さんはお父さんみたいな感じです」と語る。光石とのシーンで、印象に残っているシーンがあるという。「光石さんがおっしゃったセリフがかんでしまったように、スタッフさんに取られてしまったことがあって。自分はそれがかんだのではなく博多弁でそういう言い方もあるとすぐに分かったので、福岡県人同士通じ合えたようでうれしかったです」と笑顔を見せる。

 そんな“福岡尽くし”の本作だが「劇中に、山笠やどんたくなどが出てきますが、自分は野球ばかりしてきたのであまり詳しくなくて。この作品を通して、福岡の発見が多くあるので、地元についてもっといろいろ知っていきたいと改めて思いました」という岡田。 そう語るように、岡田にとって“野球”は今でも大きな存在だ。
「自分にはそれしかないというか。11年ですから、人生の半分以上やってきました。うれしかったことやつらかったこともありましたが、今となっては多くのことを学んでいたんだなと感じています」。野球の恩師に言われた『気づきの多さが勝敗を分ける』という言葉を大事にしているとも明かす。「(野球だけでなく)いろいろなことに気づくことが人間力を鍛えることになる。日ごろの視野の広さを大事にしたいと思っています」。

 『中学聖日記』の放送終了後、インスタグラムのフォロワーは72万人を超え、6月にはファースト写真集『鼓動』(講談社)も発売、CMにも出演するなど、この1年足らずで周囲を取り巻く環境は大いに変化した。街で声を掛けられることも増えたそうだが、そんな現状について岡田は「生活環境も変わり、(野球も辞めたので)体も体質も変わった」と明かす。しかし、そんな変化にも動じることはなく、「変化していくのは当然のこと。現状維持のほうが怖いです」と話す。「今回主演という立場に立たせていただきましたが、主演ということは意識せず、挑戦だと思っています。いい意味でも悪い意味でも反応を恐れずにやっていきたいと思っています」とまっすぐな瞳で力強く語った。
20歳を迎えた岡田のさらなる挑戦から目が離せない。(取材・文:編集部 写真:ナカムラヨシノーブ)

 FBS開局50周年スぺシャルドラマ『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』は、FBS福岡放送にて7月19日19時放送。放送終了後から動画配信サービスHuluにて配信。
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