NHK連続テレビ小説『なつぞら』第16週「なつよ、恋の季節が来た」では、北海道から上京してきた夕見子(福地桃子)の恋愛が、なつ(広瀬すず)ら周囲を振り回す。

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 なつたちの漫画映画づくりは佳境に入っていた。
演出の坂場(中川大志)の度重なる描き直し指示にも負けず、新人・神地(染谷将太)の活躍もあり、新しい漫画映画が誕生しようととしていた。

 そんな中、夕見子が突然、恋人の高山(須藤蓮)と一緒に北海道から上京してきた。周囲の学生たちに影響を受けた夕見子は大学を辞め、高山と一緒に新生活を東京で始めるという。夕見子のあまりに身勝手な結婚観についていけないなつ。

 亜矢美(山口智子)も説得しようとするが耳を傾けようとせず、ついに電話で富士子(松嶋菜々子)に相談してしまう。数日後、夕見子を説得しに十勝からやって来たのは、あの男だった…。

 先週放送の第15週「なつよ、ワクワクが止まらない」では、なつの里帰りが終わろうとする中、北海道大学に通う夕見子が柴田家に帰省し再会。夜、なつと夕見子が久しぶりに枕を並べていると、夕見子は「なつ兄妹が『ヘンゼルとグレーテル』みたいだ」だという。童話における兄妹をつなぐ“パン”が、なつ兄妹にとって“絵”なんだと。帰京し出社後、『ヘンゼルとグレーテル』の案を出し、その企画が採用され、なつが初めて原画を務める漫画映画の制作が動き出す。

 制作にあたり坂場は、短編ということで通常のやり方とは違い、脚本家を立てず、アニメーターのイメージ、アイデアを元にストーリーをスタッフみんなで検討していくという方法を提案。なつは魔女の背後に大ボスがいるという斬新なアイデアを語ると、新人の神地もどんどん画期的なアイデアを出し、議論が活発になっていく。


 一方、兄・咲太郎(岡田将生)はテレビ時代の到来を見越して、洋画にアテレコする声優たちの会社を立ち上げた。順調に仕事が舞い込むも、アテレコに慣れない役者たちは悪戦苦闘し、咲太郎の頭を悩ませる。

 初夏になり、ストーリーがまとまらず、産みの苦しみに直面していたなつたち。坂場の一言がきっかけで、北海道の森をイメージしてストーリーを考えたなつは、自分が森で倒れて助けられたときのことを思い出し、アイデアを思いつく。なつがイメージを描き、坂場がストーリーを作っていき、2人だけで夜を明かした。

 締め切りまで時間がないことから、自分のペースでどんどん進めていく坂場に、麻子(貫地谷しほり)は不服そう。内容についても麻子が乗り気じゃないと感じたなつは、麻子さんが納得していないならこの作品をやめたい、納得のいくものを一緒に作りたいと語ると、あなたは作品のことだけを考えなさい、とたしなめられる、という内容だった。

 連続テレビ小説『なつぞら』は総合テレビにて月曜~土曜あさ8時放送。
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