【写真】17歳の美少女 くるくると表情を変えて見せる森七菜
『天気の子』では、主人公・帆高役の醍醐虎汰朗と共に2000人を超えるオーディションを勝ち抜いたが、実は彼女、これまでにも多くの役をオーディションによってつかんできた。そんな森が「嫌われたっていい」と体当たりで臨むオーディションの心構えを語った。
天候のバランスが崩れた時代に、家出少年の帆高と、不思議な力を持つ少女の陽菜が出会い、自らの生き方を選択していく本作。
「台本に書き込みをしたり、スマホにセリフを何度も吹き込んで聞き直したりして、音をつかもうとしました。今の自分もまだまだですし、当時の私は今思うと本当に全然でしたが、出来ることはやりきってからオーディションに臨みました」と振り返る。
ドラマ『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』と映画『Last Letter』で共演し、『君の名は。』では主演を務めた新海作品の先輩・神木隆之介にはアドバイスを仰いだ。
「声優さんのお仕事は、どういうところがポイントですか? とお聞きして。
実際のオーディションは、これまでと同じ精神で臨んだ。
「オーディションのときは、“(相手には)もう二度と会わないんだから”というつもりで立ちます。ぐちゃぐちゃな変な顔を見せたって、それで嫌われたっていい。恥ずかしいから繕ってといったことは絶対にしません」。
同じくオーディションで勝ち取った『Last Letter』のときにはこんなことも。
「岩井監督の作品が大好きで、この機会を逃したらもうお会いできないかもと思って、自分のオーディションなのに『岩井監督は、あんなに自然でリアルな映画をどうやって作られているのですか?』と逆に質問しちゃったんです。そうしたら『別に僕は何もしてないけどなぁ』と言われて、『あ、落ちたな』って(苦笑)。受かって良かったですし、実際の現場で、監督の作品の空気を感じることができました」。
そして『天気の子』にも合格。もちろん神木へ報告もした。
「『わー! 七菜ちゃんがヒロイン! やったね、おめでとう! 絶対に大丈夫だと思ってたよ』と、すごく喜んでくださいました。本当に優しい方で、とっても救われました。神木さんは私のヒーローです。映画が公開されたら、神木さんにもぜひ観ていただきたいです」。 本作の公開で、ますます注目を浴びるだろう森。本編では不思議な力を秘めた姉御肌な陽菜を演じているが、普段の顔ははにかんだり、声を上げて笑ったりと表情豊かな年相応の女子高校生だ。
「マネージャーさんがアップしているんですけど、『え、この顔、ちょっとヤバイ』と思っても、『大丈夫よ、かわいいじゃない』ってアップしちゃって(苦笑)。だから恥ずかしい写真もあったりするんですけど、インスタライブや動画を載せるときには、私自身が好きなことをやらせてもらっています。それに、普段はコメントにお返ししたりできませんが、インスタライブだと皆さんとやりとりも出来るので、すごく楽しいです」とニッコリ。
芝居は「とにかく楽しくて、好奇心でやっている」という森。本作の陽菜のような、「世界が変わった瞬間」を体験したことは、女優として「まだない」と正直に明かすが、「これからあるのかなと思うと、楽しみだし、これからの原動力になります」と明言する。
映画『天気の子』は7月19日より全国公開。