大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK総合/毎週日曜20時ほか)より、10月から始まる1964年東京オリンピック篇に、俳優の浅野忠信お笑いコンビチュートリアル徳井義実、女優の安藤サクラが出演することが発表された。浅野は大物政治家・川島正次郎、徳井は日本女子バレーチームの大松博文監督、安藤は女子バレー主将・河西昌枝をそれぞれ演じる。


【写真】大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』発表された新キャスト

 浅野が演じる川島正次郎は戦前・戦後にわたり活躍した大物政治家で、初のオリンピック担当大臣として主人公の田畑政治(阿部サダヲ)と対立し、田畑失脚の引き金となる人物。

 役どころについて浅野は「川島は田畑とは違う視点で『オリンピック』を見ている男です。ナンバー2という生き方や、粋でしたたかな二面性も魅力的で、自分に向いている役だと思っています(笑)。(脚本担当の)宮藤官九郎さんとは映画で共演したり、バンド活動でも“対バン”したりしていますが、そうしたなかで僕という俳優のことを理解してくださったとありがたく感じています」と話している。

 徳井が演じる大松博文監督は、女子バレーボールの実業団・日紡貝塚を率い、175連勝という大記録を打ち立てたが、“燃え尽き症候群”になっていたところを田畑に説得されて現場に復帰、1964年東京五輪で金メダルをもたらした。「回転レシーブ」などを考案し、その過酷な練習から「鬼の大松」と言われた。

 自身も中学・高校時代にバレーボールをやっていたという徳井は「“鬼の大松”のことは知っていました。『そんな怖いイメージ、俺にはないし…』と一瞬ひるみましたが、大松監督を演じられるのはすごく光栄なことだと感謝しています。あの日のバレーボール少年に、『お前は将来、大松監督をやるんやぞ!』って言ってあげたいです」とコメント。

 安藤が演じる河西昌枝は、“東洋の魔女”の異名をとった女子バレーボール日本代表チームを統率して1962年の世界選手権で当時無敵だったソ連に勝利。1964年の東京オリンピックでも再びソ連を下し、日本中に大ブームを巻き起こした。

 「ドラマも終盤でまさか呼んでいただけるなんて思ってもいなかったので、とっても嬉しいです」と出演を喜ぶ安藤。
「台詞は多くないのですが、現場に行くとその一言に込められている熱量に驚かされ、東洋の魔女の凄まじい覚悟を感じながら撮影しています」と語っている。

 1964年東京オリンピック篇は第40回(10月20日放送)から。3人はいずれも第41回(10月27日放送)から登場する。

 大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』はNHK BSプレミアムにて毎週日曜18時、NHK総合にて同20時放送。
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