【写真】スーツ姿もかっこいい「佐々木蔵之介」フォトギャラリー
本作は、夢枕獏の人気小説「陰陽師」シリーズの中でも数少ない長編『瀧夜叉姫』を初めて映像化。陰陽師・安倍晴明と相棒の源博雅の前に、シリーズ最強の敵・平将門が立ちはだかる。
佐々木が陰陽師・安倍晴明役にふんし、映画『陰陽師II』(2003)にも出演している市原隼人が晴明の相棒・源博雅役を演じる。さらに、2人が出会う医者の助手でさまざまな謎を抱えた如月役で剛力彩芽、晴明と互角の力をもつ陰陽師の蘆屋道満役で竹中直人が出演。脚本は、NHK大河ドラマ『八重の桜』や『相棒』シリーズを手掛けた山本むつみ、監督は映画『花戦さ』(2017)などの篠原哲雄が務める。
時は天徳4年。陰陽師の安倍晴明(佐々木)と友人の源博雅(市原)が酒を酌み交わしているところに、晴明の兄弟子にあたる賀茂保憲(橋本じゅん)がやってくる。保憲は、20年前の平将門の乱の際に手柄をあげた平貞盛(酒向芳)の顔にひどい瘡(かさ)があり、誰かに呪われたもののような気がするので様子を見てきてほしいと頼みにきたのだ。
貞盛の屋敷を訪れ、医者の祥仙(升毅)と助手の如月(剛力)から説明を受けた晴明と博雅。晴明が貞盛の額に手を当てると、瘡の隙間から目玉が現れ…。晴明は博雅に、貞盛は何者かに乗っ取られ始めていると語る。
一方、再び出現した盗賊を撃退したという俵藤太(国広富之)の武勇伝を耳にした晴明は、一連の奇妙な出来事が“ある人物”につながっていることに気づく。
主演の佐々木は役作りについて「安倍晴明を演じるにあたっては善悪を決めないでおこうと思いました。“悪者を懲らしめる”というのではなく、学者であり、学問や音楽もたしなむ晴明という陰陽師が、“科学的に謎を解明していく”、そこだけに興味をもとうと」と語った上、「決して将門が悪人だとは思っていないんです。なぜ彼が復活することになったのか、その理由を科学的に考えていこうと思って撮影に臨みました」としている。
また、剛力は「私が演じる如月は、とても一言では言い表せない女性です。とても落ち着いていて、けれどどこか危なげで…。所作や話し方など細かいところにまで気を遣えるような…そんな女性を演じられるよう意識しました」と明かしている。
ドラマスペシャル『陰陽師』は、テレビ朝日系にて3月29日21時放送。