女優の清原果耶がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK総合/月曜~土曜8時ほか)の第3週「故郷の海へ」(第15回)が4日に放送。2011年、東日本大震災発生当時の百音(清原)たちの様子が描かれた。



【写真】妹の未知(蒔田彩珠)と再会した百音(清原果耶)はすぐさま妹を抱き締める

 2011年3月11日。百音は高校受験の合格発表のために父・耕治(内野聖洋)と仙台に来ていた。百音と耕治は大地震発生の瞬間を、昼食を取るために入ったジャズバーで迎えることになる。

 島に帰ることができず、仙台で夜を過ごした2人は、翌朝、高台から火の手をあげる気仙沼の港と煙の向こうにうっすらと見える亀島を眺める。家族や幼なじみの安否が分からない百音は、島を眺めながら静かに涙をこぼす。

 数日後、耕治と共にようやく島に戻った百音は避難所となっている学校へ直行。
救援物資を運ぶ自衛隊のヘリが飛び交う物々しい雰囲気の中、百音は妹の未知(蒔田彩珠)や幼なじみたちがいるという給食室へ向かう。

 給食室に駆け込んだ百音が目にしたのは、ジャージ姿で食事の準備を手伝っている幼なじみたちの姿。百音は「スーちゃん…」と呼びかけるものの、当の明日美(垣松祐里)は憔悴したような表情で「モネ…」とポツリ。悠人(高田彪我)や三生(前田航基)、亮(永瀬廉)もただ力ない表情で百音を見つめるのだった。

 無事に再会を果たしたものの、「島にいなかった」百音と、「島にいた」同級生たちの間に気まずい沈黙が流れる。

 ネット上には「不協和音…」「溝が見える…」「ここには皆それぞれ色々な想いがある」などの声が相次いだ。
また「その場にいなかったモネの、なんとなく感じる疎外感がなんともいえずに苦しい」「モネとみんなとの距離感がツラい」といった投稿も集まった。

 第15回は、震災直後の気仙沼の様子や登場人物たちの苦悩が生々しく描かれた。放送中にはネット上に「ダメだ涙出てくる」「涙が止まらない」「胸がぎゅーってなって涙が出る」などの反響も寄せられていた。