小村あゆみの少女コミック『神様のえこひいき』(2017年~2018年、集英社「マーガレット」連載)が、俳優の藤原大祐と女優の桜田ひよりのダブル主演で実写ドラマ化され、オンライン動画配信サービスHuluにて2022年3月19日から配信されることが決定。併せて窪塚愛流、新井舞良、古川雄輝の出演も発表された。



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 本作は、集英社の少女マンガ誌「マーガレット」と、オンライン動画配信サービスHuluがタッグを組み、マーガレット作品を「継続的に連続ドラマ化&Huluにて独占配信」する恋愛ドラマシリーズ「マーガレット Love Stories」の第3弾。

 主人公・弥白は、同性の親友・ケンタに告白するもあっさりフラれ、しかもその直後に交通事故にあって死んでしまう。しかし、暇を持て余した神様の“えこひいき”により、弥白は望む姿で生まれ変われることなる。「ケンタ好みの女の子になって、今度こそ、ケンタと恋がしたい!」、その一心で女の子・神楽に生まれ変わったはずが、中身は“オレ”のままで容姿だけが女に。さらに、死んだはずの弥白の身体が生きており、中身は神楽になっていて……。

 新たな男女入れ替わりラブストーリーで、主人公の天野弥白役を演じるのは藤原大祐。『恋する母たち』『おじさんはカワイイものがお好き。』『推しの王子様』など話題作に立て続けに出演し、今作でドラマ初主演となる。一方、弥白が生まれ変わる女子高生・天堂神楽役を演じるのは、「Seventeen」の専属モデルとしても活躍する桜田ひより。ふたりは本作で初共演にして、互いの中身が入れ替わり、1人で男女それぞれの内面を演じ分ける難役に挑む。

 藤原は「まだ駆け出したばかりの僕に主演を任せて頂けたことがとても嬉しかったです」と感謝し、男女が入れ替わるという役どころについて「立ち方、歩き方、話し方などの所作は、やはり女性と男性とでは大きく違うので、役作りをする上で研究しました」と振り返る。

 桜田は「私が恋愛ドラマ!? と驚きましたが、原作を読み進めていくうち、『これは…ただの恋愛ものじゃない…!』と、にやけてしまいました」とコメント。
「中身が男性に入れ替わる難しい役なので、外出時は男性の仕草に注目しながら人間観察し、カッコいいだけではなく、柔らかく、包み込むような優しさを持つキャラクターになるように演じました」と語る。

 また弥白の親友で想い人・七原ケンタ役は、今年から本格的に俳優活動をスタートした窪塚愛流、中身が弥白に入れ替わった神楽に好奇心を抱く超肉食系女子・鳥居鈴役は、“顔面最強女子”を決める「VoCE」専属モデルオーディションでグランプリを獲得した新井舞良、気まぐれで神出鬼没の神様役は、古川雄輝が務める。

 窪塚は「これまで出演したドラマの中でも登場シーンや台詞が一番多かったので、ひたすら壁にぶつかりましたが、その壁は”苦”ではなく、とても楽しかったです」、新井は「印象に残るセリフが多く、話の展開も惹きつけられました」、古川は「自由に動けてお芝居の選択肢が多いキャラクターでもあるので、色々試しながら演じさせていただきました」とそれぞれメッセージ。

 なお、原作者の小村も「全部のシーンが楽しみですが、一番楽しみなのは弥白が神楽になった後。…神様や右近ちゃんが実写でどう表現されるのかもとても気になります!」と期待を寄せている。

 Huluオリジナル『神様のえこひいき』(全8話)は、3月19日からHuluにて配信開始。

 キャスト・原作者のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>
■藤原大祐
このお話を頂いたのは1年ほど前だったのですが、まだ駆け出したばかりの僕に主演を任せて頂けたことがとても嬉しかったです。喜びが大きい分、同時に強い責任も感じました。僕の演じる弥白は物語の主人公でありながらも、ケンタといる時は常に2番目。「ケンタが 1番で弥白は2番」という意識を大切にして、ふとした時に優しさが垣間見えるように演じました。

入れ替わりを演じる上で、神楽というキャラクターは、女の子に振り切ることができない難しさがありました。
ですが、立ち方、歩き方、話し方などの所作は、やはり女性と男性とでは大きく違うので、役作りをする上で研究しました。

この作品は「性の多様性」「愛の自由さ」という社会的テーマを扱いながらも、それをポップに描いているのが見どころです。

■桜田ひより
私が恋愛ドラマ!? と驚きましたが、原作を読み進めていくうち、「これは…ただの恋愛ものじゃない…!」と、にやけてしまいました。人を好きになり恋をすることは、楽しいだけではなく、傷ついたり落ち込んだり、苦しくなったり辛くなったりもしますが、それでも人間はたった1人を愛すること、大切な人を想う気持ちは何よりも美しいなと感じます。

私が演じる「神楽/カグラ」は、中身が男性に入れ替わる難しい役なので、外出時は男性の仕草に注目しながら人間観察し、カッコいいだけではなく、柔らかく、包み込むような優しさを持つキャラクターになるように演じました

色々な恋愛のカタチがあり、一人一人の物語があります。最終話までそれぞれの恋を応援していただけたら嬉しいです。余談ですが、右近役の犬・こまちゃんがとにかく可愛いので、そちらもお楽しみにしていただきたいです。

■窪塚愛流
青春学園ドラマに出演できることがとても嬉しかったです。脚本を読んだ時にクスッと笑えるところや涙するところもあり、撮影が待ち遠しかったです。これまで出演したドラマの中でも登場シーンや台詞が一番多かったので、ひたすら壁にぶつかりましたが、その壁は”苦”ではなく、とても楽しかったです。

ケンタは女の子がキュンとすることをサラッとこなす、とてつもない”チャラ男”ですが、人に流されずナヨナヨせず、真っ直ぐに自分の気持ちを貫く男でもある。そんな姿を演じたいと思いました。


僕自身、このドラマを通して”好き”とは何か、どういうことなのかと考えさせられました。正解なんてないんじゃないかと感じることもあります。皆さんにとって“好き”とは、どういうことなのか。ケンタと一緒に考えてみませんか?

■新井舞良
出演が決まった時、素直にめちゃくちゃ嬉しくて喜びました。鈴は喜怒哀楽がハッキリしていて、人一倍情に熱く、強い、すごく魅力的な女の子なので、愛くるしく思ってもらえるよう、大切に丁寧に楽しく演じました。

原作はどう演じようか考えながら読んでいくのがとても楽しかったです。脚本も印象に残るセリフが多く、話の展開も惹きつけられました。みんなそれぞれ自分の役割を一生懸命こなしている姿を見て、私もこの作品を素敵なものにするために、もっともっと追求してパワーアップしたいと思いながら撮影に臨みました。

皆さんにこの作品をお届けできる日を私も待ち望んでいます!ぜひ楽しみに待っていてください!

■古川雄輝
とても貴重な役柄である神様を演じることとなり、撮影がとても楽しみになりました。基本は原作のイメージを大切にしながら演じたいと思い、自由に動けてお芝居の選択肢が多いキャラクターでもあるので、色々試しながら演じさせていただきました。そして、以前よりお世話になっている森谷プロデューサーと再度お仕事ができ嬉しかったです。

本作品は、同性同士の恋愛物語に転生の要素も含まれる面白い作品だと思いました。
私より若いキャストの方々が多い現場で、本当の学校の様に楽しい雰囲気の中、スタッフ・キャストの皆様と良い作品が作れるように頑張って撮影しました。

性別や見た目ではなく、人が人を愛しく思う姿をお楽しみください。また、神様の相棒であるワンちゃんの右近のお芝居がとても可愛いのでご注目ください。

■原作者・小村あゆみ
(ドラマ化が決まった時は)「えっ?本当に?大丈夫かな!?こんなに実写しにくそうな漫画なのに!?」と思いましたが、とても嬉しかったです。

全部のシーンが楽しみですが、一番楽しみなのは弥白が神楽になった後。…神様や右近ちゃんが実写でどう表現されるのかもとても気になります!

漫画を描いている時はキャラクターの人生を追いかけることに必死でしたが、この作品を通して、みなさんが「自分だったらどうするかな?」って考えてみるきっかけになれば嬉しいです。

プロの方々が作ってくださった新しい「神様のえこひいき」。私も皆様と同じ新鮮な気持ちで拝見いたします!どうぞよろしくお願いいたします!

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