元俳優の押尾学被告の裁判員裁判に2人の暴力団組長が困惑している。

「死亡した田中香織さんと男女の関係があったということで証人に呼ばれる予定なんです。

言われるような関係はありませんからね。いい迷惑だと困惑してますよ」(クラブ関係者)

 第3回公判で、押尾被告に合成麻薬MDMAを譲渡したとして既に実刑判決を受けている泉田勇介受刑者が証人として出廷。「押尾に錠剤10錠を渡した」と認める証言をした。

「押尾の弁護人は、泉田が渡したMDMAは粉末で、押尾と田中さんが一緒に飲んだのは田中さんが用意した錠剤だと主張しているんです。そのために、弁護人は法廷では田中さんが暴力団と付き合っていて、クスリを入手する可能性が高かったことを裁判員に印象付けようと必死ですよ」と明かすのは司法記者。

「捜査一課の事情聴取で、『田中さんが暴力団と付き合っていて、クスリをやっているような状態だった』と供述したクラブママのO・M、それに交際相手とされる暴力団組長2人を証人として呼ぶ予定です」

 田中さんが生前務めていたクラブの幹部で2人の組長を知る人物は「Mママが警察でどんな供述をしたか知りませんが、2人ともアゲハ(源氏名)とは肉体関係はありません」と言う。

「Iと言う組長はアゲハの新宿のキャバクラ時代からのお客さんで、アゲハが『J』に移ってからは1度しか来てません。I組長はアゲハが銀座でお店を持つことを協力するという、いいお客さんでした。アゲハの事件について、麻布署が捜査を打ち切ったという情報が流れたときは、関連団体が麻布署に街宣車を回したと言ってました」

 もう1人の組長は田中さんに入れ込んで、3度店に来たという。

「"俺の女になれ"と口説いてましたが、アゲハは、ヤクザと特定な関係にあると他のお客さんが怖がって来なくなると断った。それ以来、来てません。押尾が1度、保釈されたときに"押尾を銀座に入れるな。

もし、見つけたら通報してくれ"とクラブ関係者に通達を出したほどですよ」(前出のクラブ幹部)

 田中さんが亡くなる2週間前に、田中さんと韓国旅行した親友のホステスのY子さんは「Mママがありもしないことを警察でしゃべるから、みんなが迷惑する。彼女はもう銀座にいられませんよ」と激怒する。

 暴力団組長はともかく、Mママが法廷でどんな証言をするつもりなのか、まずは注目したい。



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