"ヤクザ映画"は十八番のたけし監督
ですが......。

 「紳助は逃げる芸がなかったな」――。

お笑い界の"巨匠"ビートたけしが21日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で自身と暴力団との付き合い方を赤裸々に告白している。

 記事は、暴力団との親密な交際が発覚し、芸能界を"追放"された島田紳助への皮肉めいた言葉で彩られている。詳細は割愛するが、要は「俺は暴力団と付き合っていない」「接点を持たされそうになったけど、俺は俺のやり方で解決してきた」と得意げに話しているのだ。

 たけしといえば、紳助とは80年代に『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)で接点があるものの、以降は滅多に共演していない。紳助の引退についても、たけしは自身のレギュラー番組で「紳助のことはよく知らない」とそっけなく答えていた。

 2人の確執について、芸能プロ関係者は「表向きは『毒舌芸が紳助とモロかぶりしていた。

芸人として距離を置いていた』と語っていましたが、本音は違う。共演者や番組スタッフなどに対する恫喝など、やりたい放題だった紳助の悪評を聞いていて『何を勘違いしてんだ』と不快感を示していましたよ」と明かす。

 とりわけ、親友の所ジョージが紳助の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演した際、散々バカにされたと聞き、たけしの"紳助嫌い"は揺るぎないものになったとか。

「たけしさんは仲の良いタレントがむげに扱われることを許さないんです。紳助さんが"心の友"とアピールした明石家さんまさんとは、たけしさんも仲が良く、かわいがっている。そのさんまさんが親友とはいえ、紳助さんからテレビでバカにされている姿を見て『さんまもよくあんな奴と付き合ってるな』と怒りを押し殺して話していたそうです」(テレビ関係者)

 それだけに、紳助の業界追放はたけしにとって吉報以外の何物でもなく「心の中では『ざまあみろ』と叫んでいるはずですよ。

露骨に紳助を批判するのは芸がないから、文春で自分の暴力団とのエピソードを語り、遠回しに『おまえとは違う』ということをアピールしているのでしょう」(お笑い関係者)。

 一方で、このタイミングで取材に応じたのはたけし自身にウワサされる"黒い交際疑惑"について、当局への牽制と見る向きもある。

「来月1日から東京都でも暴力団排除条例が施行され、芸能人への目も相当厳しくなる。たけしさん本人は否定していますが、"黒い交際"のウワサは絶えず聞きますよ。一部では当局が関心を示しているという情報もある。その前に週刊誌で潔白を証言することで、先手を打ったのかもしれません」(芸能プロ幹部)

 紳助に続いてたけしも......ということにならないことを祈るばかりだ。



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