昨秋、カンボジア国籍を取得してまでロンドンの五輪を目指した猫ひろし。一旦は同国の男子マラソン代表に“内定”したが、このほど国際陸連が定める国籍変更後の居住実績を満たしていないことが発覚し、参加資格を取り消されてしまった。

 猫の胸の内を思うと言葉もないが、本人は会見で「カンボジア人として4年後のリオデジャネイロ五輪を目指します!」と宣言。だが、事情を知る関係者は「いえいえ、彼はいずれ日本に再帰化するはずですよ。今は波風が立つから言えないだけ。4年後は彼も38歳。マラソンランナーとしてのピークは過ぎており、カンボジア代表としても正直厳しいですからね」と断言する。

 今回、猫は国籍変後、同国に1年以上の居住実績がないため“失格”となった。

「そりゃあ、カンボジアにはほとんど住んでいませんからね。国籍上、カンボジア人になっただけで、仕事のベースは日本。それはこの先も変わりませんよ。だから、仮に4年後もカンボジア代表として五輪出場を目指した場合も、今回と同様の議論は再び巻き起こるはずです」(陸連関係者)

 一方で五輪は落選したものの、芸人としては大成功といえるのだという。お笑い関係者が次のように話す。

「本人も話していたが、空いた五輪期間中のスケジュールに次々と仕事のオファーが舞い込んでいるようだ。

早くも水面下でマラソンのゲスト解説のオファーもきているとか。バラエティ番組やイベントの出演依頼も間違いなく増えるし、下手したらこのネタだけで1億円近く稼げるのでは?」

 逆をいえば“落選バブル”で稼ぐだけ稼ぐためにも、しばらくは「カンボジア人」である必要があるのだ。猫の本当の闘いは、まさにこれからかもしれない。