伊藤英明主演の大ドンデン返しドラマ『僕のヤバイ妻』(フジテレビ系)の第8話。先週まで、裏番組の『重版出来!』に視聴率で4連勝していた同作ですが、今回は平均視聴率7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、8.8%の『重版出来!』に逆転されてしまいました。



 さて、今回は、芸人のハリウッドザコシショウさんが、どこかに出演されているようです。ハンマーカンマー刑事として、緒方殺しの真犯人に辿り着いてくれることを期待しつつ、第8話を見てみましょう。

■史上最強の「どいつもこいつもドラマ」

 杏南(相武紗季)を闇夜で襲ったり、「ルルルルルルルー!」と突然壊れたりと大活躍の“孤独な中年”有希ちゃん(キムラ緑子)ですが、緒方(眞島秀和)をビルの窓から突き落として殺したのも、何を隠そう有希ちゃんでした。どっしぇー! 現在、借金だらけの彼女もまた、2億円を狙っていたようです。

 そんな有希ちゃんの“レンタル夫”である和くんも、2億円を狙う1人。幸平(伊藤)の家に盗聴器をしかけ、2億円を奪うタイミングをうかがいます。


 一方、人ん家のアヒージョをいきなり食べて死亡した杏南(相武紗季)を埋めるため、せっせと山中に穴を掘る真理亜(木村佳乃)。土まみれで帰宅し、罪を共有することを誓って幸平と抱き合います。

 ここで、キーパーソンながら、登場シーンの少ないレアキャラ・木暮(佐々木蔵之介)が登場。訪れた刑事に、「刑事さんたちが考えている通り、狂言誘拐を考えて、裏で指揮していたのは私です」とあっさり自白しますが、緒方殺しは否定。この時は半信半疑だった刑事も、その後、犯人が有希ちゃんであることに辿り着き、「どいつもこいつも……」と溜め息をつく相馬刑事(佐藤隆太)。同時に視聴者も「全くだ!」と思ったことでしょう。
このドラマは、「どいつもこいつも……」の一言につきすぎます。

■単純でバカな主人公がかわいそう

 血まみれの杏南の幻影や幻聴に苦しめられる幸平。2億円の入ったバッグが何者かに奪われたことも気付かず、杏南の幻影にコーヒー豆をぶつけ始めます。そこへタイミングよく現れる相馬刑事。錯乱状態の幸平は、「僕が杏南を殺しました」と自供しますが、警察に連れていかれると、そこには死んだはずの杏南が。どうやら、真理亜の指示で死んだフリをして、幸平の車からこっそり2億円を奪ったようです。
最後まで、杏南と2億円を持って海外にトンズラしようとしていたバカ正直な幸平ですが、また裏切られちゃいました。かわいそう。

 一方、「2億円用意しろ。北里杏南を殺したことを知っている」という手紙が郵便受けに入っていたことがきっかけで、自宅に盗聴器が仕掛けられていることに気付いた真理亜。おもむろにシフォンケーキを焼き始め、盗聴器に向かって「よかったら、食べにきませんか?」と話しかけ、さらに有希ちゃんの家に乗り込みます。有希ちゃんも、和くん不在時のアクシデントに、とても不安そうです。


■本当にヤバイのは、孤独な中年女性だった!

 「盗聴してたんですか?」「有希さんですよね? 緒方くん殺したの」などと詰め寄る真理亜に、初めは「意味がわからな~い」とかわいくとぼけていた有希ちゃんですが、和くんがレンタル夫であることを指摘されると、突然半狂乱に。「なんでうちまで巻き込むのよ!」と逆切れし、ナイフで真理亜のわき腹を一突きしてしまいました。金に困っている孤独な中年って、恐ろしいんですね。

 その後、幸平が帰宅すると、テーブルには「妻を誘拐した。2億用意しろ。警察に連絡したら殺す」の置き手紙が。
和くんが置いたのでしょうか? 血を流しながら、有希ちゃん家で放置される真理亜が痛々しいです。

 真理亜のピンチで終わった第8話ですが、14日の放送でついに最終回。今のところ杏南の1人勝ち状態ですが、さらなる大どんでん返しは待っているのでしょうか? そういえば、ザコシさんは和くんのバイト先の土木作業員役で出ていたそうですが、筆者は全く気付きませんでした。なので、もう一度見直そうと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)