ミュージシャンのGACKTが本名を公開し、話題となっている。GACKTはオフィシャルブログにおいて、2017年12月26日に「【大城ガクト】と【仮想通貨】」と題したエントリをアップ。

仮想通貨に関する新プロジェクトを立ち上げるにあたり、本名を名乗ることにしたという。

 本名公開により加速しそうなのが、GACKTの本格的なバラエティ解禁であろう。

「GACKTはこれまで、バラエティ番組への出演経験がまったくなかったわけではありません。1月1日に放送された『芸能人格付けチェック!』(テレビ朝日系)では常連出演者といえます。しかし、私生活はあくまでミステリアスな存在として扱われてきました。本名公開で、彼の来歴やプライベートにじっくりと迫る企画が出現しそうです」(放送作家)

 何より、GACKTの存在は、最近のテレビ業界の需要とも合致する。


「2017年は“ゲーム機バキバキ事件”の炎上を逆手に取ったバイオリニストの高嶋ちさ子の“ぶっちゃけ主婦キャラ”や、将棋の加藤一二三九段の“フガフガしゃべり”など、既存のタレントの枠外から現れた人がブレイクを果たしました。いわばイレギュラー枠ははやりなのです。テレビ業界はいまや“視聴率のためならなんでもアリ”状態になりつつあります。ただし、コンプライアンス意識は依然として高いので、エログロや反社会的なネタはできない。そのため知名度もあって、ある意味では安全パイの変人キャラといえるGACKTのような存在が求められているといえるでしょう」(同)

 年明け一発目のバラエティ番組の企画会議では、GACKTの名前が頻出しそうだ。年末の本名公開も、そうした狙いがあったのかもしれない。

(文=平田宏利)