今回取り上げるのは、欅坂46のメンバー・尾関梨香。バラエティ受けしそうなタレント性に加え、ファンからは「最近やけにかわいくなった」と評判で、「尾関推し」も増えているのだとか。



 メンバーの中で一般的に知られているのは、写真集『ここから』(講談社)がヒット中の長濱ねる、昨年末の『NHK紅白歌合戦』のパフォーマンス後に倒れ込み、図らずも広く注目を集めたセンター・平手友梨奈と、かなり限られている。

 そんな中、ファンの間で「尾関スタイル」と呼ばれて人気だったのが彼女だ。

 例えばそのポンコツぶり。冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京系)の司会・土田晃之から、学生時代のスポーツ経験について聞かれた彼女は、「バレーボールを25日ほど」とマジ回答。ほかにも、ピアノを6年間も習っていたのに「『ねこふんじゃった』しか弾けない」など、エピソードには事欠かない。

 小学校時代、水泳を4年間やっていたにもかかわらず、できるようになったのは、壁を蹴って進む「蹴伸び」だけという驚異の運動オンチぶりも発覚。


 運動神経のなさは今も健在のようで、フラフープに挑戦するも、逆に“フラフープに回されている”ようなトリッキーな動きは、今でもファンの語り草になっている。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「運動神経悪い芸人」には適材だ。

 高校時代から老後について心配し、生活保護にならないかと憂うという、生真面目だがなぜか笑ってしまう点、同じメンバーからもかわいがられる愛嬌の良さも抜群だ。

 さてルックス的には「乃木坂46生田絵梨花に似ている」とも言われた時期もあった。

 目線や表情、動作などは、どことなく日本テレビ水ト麻美アナウンサーを思わせる。

 そんな彼女だが、昨年10月にリリースされた5枚目のシングル「風に吹かれても」で初のフロントメンバーに選ばれたことが作用したのか、少し痩せてあか抜けた。


 さらに、3月7日発売の6thシングル「ガラスを割れ!」TYPE-Dのカップリング曲「バスルームトラベル」を、長濱、小池美波とともに歌うことが決定。先日そのPVが公開されたのだが、映像を見たファンは、尾関の愛らしい表情と歌声に惚れ直したのか、SNS上で「尾関ブーム到来!」とつぶやく者も現れている。

 そんな彼女に虜になるのは裏方も同じらしい。

『欅って、書けない?』では、「スタッフが娘にしたいメンバー」というランキングで1位に輝いている。また長寿音楽番組『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)の担当ディレクターも尾関の存在感に注目するなど、業界内からも熱視線を集めているのだ。

 彼女自身は「変なキャラ」だけで見られることへの戸惑いも感じているようだが、欅坂も結成3年目。
いよいよ真価が問われる中、ファン層拡大のためにもさらなる飛躍を願いたい。
(文=都築雄一郎)

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