福山雅治が3月31日のラジオ番組で、東京スポーツ紙の報じた「ハリウッド進出」を否定。「普段、自分のフェイクニュースを見るときはほったらかしてるし、これもエンターテインメントの1個の仕事だなと思って見ているんだけども。

『海外、行くんですか?』と知り合いの人から連絡あったりとか。意外と読まれているな、この記事と思ってね。ま、フェイクです。別に海外とか行かないです。進出とかしないです」と断言した。

 ただ、長く福山を取材してきた芸能記者は「逆に図星だった可能性もある」と話している。


「海外進出というのは悪いことじゃなく、今までの彼ならジョーク交じりにネタにするのに、マジギレしてたので驚きました。福山さんは自分の計画を、達成する前に人に明かされてしまうのが大嫌いなんです。前に禁煙を決心したときも、失敗する恐れもあるから周囲には黙ってチャレンジしていて、周りが知らずに灰皿を用意したりもしたから、本当は言った方がいいのに、明かしたのは決心から1年後、成功してからでした。もし海外進出を準備していても、明かす前に書かれたら全面否定すると思うんです」(同)

 東スポに掲載された記事は、福山がひそかに英語の勉強を始めたというものだったが、その理由を“人気低迷”だとしていた。福山は2016年の月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)が低視聴率で、同年公開の主演映画『SCOOP!』も大コケ。結婚によるファン離れで人気低迷に悩んでいる中、ジョン・ウー監督の新作映画『マンハント』も興行成績が振るわなかったことで、尊敬する故・松田優作真田広之を見習ってハリウッド進出を考え始めたという報道だった。


 海外進出の気持ちがあるかないかは、福山本人にしかわからないことで、それを第三者が事実と確定させるには、何か具体的な確証がないと難しいが、「東スポの記事にある人気低迷だけは事実」と話す音楽関係者もいる。

「ファン離れの加速は、所属のアミューズ関係者も『どうしたらいいかわからない』と漏らしていたほどだからね。かつて大会場のコンサートを連続開催しても盛況だった“神通力”もなくなり、チケットセールスは明らかに落ちました。カラオケ方面でも人気低下が見られるらしく、以前は福山さんの新曲を覚えるとモテるからと、男性ファンも多かったんですが、そんな話も過去のものとなっているようです。福山さんは女性ファン激減を見越して結婚前から男性限定コンサートもやってきましたが、失った女性ファンの穴を埋めるほどになっていませんし、ご本人もそこは自覚しているはずで、米進出より『人気低迷』と書かれたことに腹を立てたのでは?」

 もっとも、福山のハリウッド進出については、前出記者が「もし挑戦が事実だったとしても、厳しそう」と言っている。

「ファンなら福山さんが10年くらい前から英語を勉強していたことを知っていると思うんですが、ハナから『発音は度外視』で、通じればいいという感じだったんです。
でも、それだと映画出演は厳しいと思います。『マンハント』でも國村隼さんの方がずっと上手で、アジア向け映画ならそれでもいいですが、英語圏での勝負はかなりハードルが高いでしょう」

 福山は日本テレビのドラマプロデュースを行うことから、4月2日、情報番組『PON!』のインタビュー、『人生が変わる1分間の深イイ話』の密着取材が立て続けに放送されただけでなく、前述のドラマ制作作過程を追うバカリズムとの特番『ご参考までに。』にも出演した。こうして大きく露出を増やしているのは、人気凋落に危機感があるからだという見方もある。

 その様子では、とてもハリウッドどころではなさそうだが……。
(文=片岡/NEWSIDER Tokyo)