視聴率低迷にあえぐフジテレビが、新たな獲物に狙いを定めた。当初の大本命は、3月にNHKを退局した有働由美子アナウンサーだった。
そんな中、新たにロックオンしたのは、まさかのラジオパーソナリティー就任が発表された作家の村上春樹氏。村上氏は先日、TOKYO FMの特別番組『村上RADIO~RUN&SONGS~』で初DJを務めることが発表された。8月5日に全国38局ネットで放送される。
「言わずと知れた超大物作家。寡黙なイメージが強いですが、意外としゃべりもイケるんです。強いのは、彼には『ハルキスト』なる熱狂的なファンがついていること。日々のニュースをハルキ流に斬ってくれれば、それだけで1つの番組ができる。フジは『なんとか村上さんを起用できないか?』と、代理店などを通じてお願いしていました」(テレビ関係者)
フジの焦りの背景にあるのは、今春から社運をかけて始めた平日の大型報道番組『プライムニュース』が苦戦傾向にあるからだ。もともとは元NHKの“麿”こと登坂淳一アナを起用予定だったが、直前に週刊誌でセクハラ疑惑報道が飛び出し、ジ・エンド。代役には自局の反町理氏を起用したが、この反町氏の評判が驚くほど悪い。
「週刊誌で過去の女性スキャンダルが蒸し返されていましたが、そんなことより、ビジュアルがまったくお茶の間向きではないのです。
フジの青写真は、反町氏をしかるべきタイミングで降板させ、後釜に村上氏を据えること。だが、前出のスポーツ紙デスクによると「村上氏は、テレビの仕事には、まるで興味を持っていない」という。フジに神風が吹くのは、いつになるのか……?