“完全復活”できそうで、なかなかできないのが酒井法子だ。2009年に覚せい剤取締法違反で逮捕されてから来年で10年になるだけに、これまで叶わなかった地上波テレビ復帰もそろそろ視野に入れたいところだが、金銭トラブルが浮上し、暗雲が垂れ込めている。
実は、酒井は“育ての親”ともいえる恩人が経営する会社に訴えられているという。この恩人とは、酒井の継母の40年来の知人で、夫だった高相祐一氏が逮捕された際、彼女が出頭するまでの間、匿っていた人物。釈放後も、マスコミ対応や告白本の出版、生活費の工面や住居の世話など、公私にわたって彼女を支援してきた。
「それどころか、酒井は10代の頃からその恩人の世話になっていたそうです。ただ、その人物が6年前に亡くなって、息子さんが会社を継いでから、酒井は会社と疎遠になり、なんらかのトラブルが発生したようです。覚せい剤という過ちを犯してしまったとはいえ、10年は長すぎる禊なので、来年は本当に地上波復帰のチャンスだったのですが、これでわからなくなってきました。
懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決を受けた酒井は、執行猶予が明けた12年に芸能界へ復帰。もともと人気が高かったアジア圏では事件の影響を感じさせず、今年1月に香港で行われたコンサートは満員御礼。メディアへの露出はまだまだだったものの、全国各地でイベント出演やディナーショーをこなすなど、精力的に活動している。経済的にも潤っているようで、前事務所のサンミュージックが肩代わりしていた逮捕による損害賠償金5億円も完済間近だという。芸能界復帰の道を着々と歩んでいるようにも思えるが、それでも地上波復帰のハードルは高かった。
「これまでにもチャンスはあったのですが、その度に不運が襲い、復帰がままならなかったのです。
度重なる不運は気の毒なような気もするが、元はといえば酒井自身が招いたもの。自業自得と突き放すのは、少々冷たすぎるか?