初主演映画『ニート・ニート・ニート』(11月23日公開)の宣伝、テレビ番組や雑誌などへの露出を増やしているジャニーズJr.安井謙太郎森田美勇人

 元気そうな彼らの姿を見るにつけ、今の不思議な状態を改めて考えさせられる。

それは彼らが所属している、あるいは「所属していた」Jr.ユニット「Love-tune」のことだ。

 メンバーは、安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕長妻怜央の7人。このLove-tuneがテレビ番組や雑誌などにほぼ出なくなってから、すでに半年以上経つ。毎週のように出演していた『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)にも、いつの間にか「いないのが当たり前」になってしまいつつある。Love-tune

 CDデビューする前のJr.は、ユニットが突然、解体・再編されることがあったり、猛プッシュされる時期があったかと思えば、別のユニットにその位置を奪われ、露出が激減したりということがよくある、熾烈な世界ではある。

 しかし、Love-tuneの場合は、そうした「Jr.あるある」とは事情が少々異なる。


 そもそもLove-tuneは、かつて「デビューに最も近いグループの一つ」と目されていた時期があった。

 実際、「Myojo」(集英社)恒例の「ジュニア大賞」ランキングでは、King & Princeのメンバーたちが数年来、上位を占めていたとはいえ、2018年版「恋人にしたいJr.」ランキングでは、Love-tuneでも阿部顕嵐がトップ10入り、安井と長妻怜央もトップ20入りを果たしている。

 また、バンド活動をしていて楽器ができるほか、歌唱力の高いメンバーがいることや、ダンススキルが高いこと、しゃべりの達者なメンバーもいるし、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)に長年出演していた真田佑馬、『炎の体育会TV』(TBS系)の陸上部で注目された諸星翔希など、お茶の間に認知され、タレント力の高いメンバーもいることなど、パフォーマンス力とタレント性の高さから「即戦力」と見られていたからだ。実際、横浜アリーナ単独公演も成し遂げた実績がある。

 にもかかわらず、横浜アリーナ単独公演の直後に、謎の「干され」期間に突入。

 その理由には「事務所との契約関係でもめた」「事務所からの独立・他事務所への移籍」など、さまざまなウワサがささやかれているが、もう一つ不思議なことがあると、女性週刊誌記者は言う。


「ユニット名『Love-tune』表記はなくなってしまったものの、アイドル誌に顕嵐くん、長妻くん、美勇人くんが登場したり、映画『ニート・ニート・ニート』に安井くんと美勇人くんが、映画『空飛ぶタイヤ』(2018年)に顕嵐くんが出演したりしています。でも、真田佑馬くんと諸星翔希くん、萩谷慧悟くんの3人は完全に行方知れずだということです」

 もちろん映画撮影はもっと前に行われたものだし、露出が復活しつつある4人は人気メンバーだということもある。

「でも、これまでの経緯を見る限り、実はジャニー社長のお気に入りは、むしろ真田くん、諸星くん、萩谷くんの3人だと思われました。なぜなら、この3人は、投票系などの数字上では目立たないものの、CMやレギュラー番組の出演など、謎の推され方をしてきたからです」

 だからこそ、Love-tuneは「社長のお気に入りに、人気メンバーをくっつけて作ったユニット」に見えていたがというが……。

 ここで思い出されるのが、Hey! Say! JUMPの管轄替え騒動だと、ジャニーズに詳しいライターは指摘する。

「Hey! Say! JUMPはもともとジャニー社長のお気に入りばかりで作られたと言われるグループで、『嵐のようになりたい』ということから、藤島ジュリー景子氏のマネジメントに移りたいと直談判、ジャニー社長を激怒させたと言われています」

「激怒」の結果、年間契約として告知されていた『ザ少年倶楽部』のメインMCを中途半端な時期で降ろされ、グループとしての出演は、以降、一切なくなった。
また、当時放送されていた冠レギュラー番組も突然終了。もちろん管轄替えによる移行期という諸事情もあったろうが、グループの露出が一時激減していたのは事実である。

 しかし、そうした状況からHey! Say! JUMPは立ち直った。それは、希望して自分のマネジメント下に移ったことに対し、ジュリー氏が後押ししてくれたためと思われている。

「でも、フェイドアウトするわけでもなく、段階を踏むわけでもなく、なんの前触れもなく行われる『突然終了』『突然の干され』状態を見る限り、Love-tuneは、まさに同じパターンに見えます。なんらかのビジネス的なもめ事というよりも、もっとずっと個人的な、感情的なものに見えてならないんですよ」(同)

 その「感情」とは、もちろんジャニー社長の感情だという。


「特に、お気に入りJr.が完全に仕事を干されている現状は、まるで失恋による傷心と怒りによるイケズのように見えてしまいます。大好きでかわいがってきたからこそ、裏切られた思いがあり、怒りの感情が今もおさまらないのではないかと思えてなりません」(同)

 何らかのもめ事が解消され、7人揃って再びテレビや雑誌に登場する日が来ることを、ファンは切に願っている。