A.B.C-Z河合郁人

 ジャニーズタレントの特徴を捉えたモノマネでお馴染みのA.B.C-Zの河合郁人が、6月24日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)に出演。十八番であるKinKi Kidsのモノマネを披露したところ、KinKi Kidsのファンから「もう二度とやらないで」などと批判が殺到しまったようだ。

 「激似爆笑!豪華33名による極上ものまねSHOW3時間SP」と題した回に登場した河合は、司会の中居正広やみちょぱらが見守る中、“松本潤のダンス”“KAT-TUN亀梨和也のキメポーズ”を披露。続けて、「続きまして、Kinki Kids・堂本剛くんと、堂本光一くんの歌い方の違い」と自身でネタ振りし、Kinki Kidsの楽曲「Anniversary」を歌い始めると、「ウォウウォーウォウウォー」(剛)「クッキキークキッキー」(光一)と、まったく歌詞が聞き取れないほど誇張していた。

 その後、“中居の踊り方”を披露し、ネタをやり終えた河合。中居はだいたいウケていたものの、なぜかKinki Kidsのモノマネ中だけは微妙な表情を浮かべ、みちょぱも「怒られるよ……」と引き気味の反応を見せていた。

 ネット上では「河合くんのKinkiモノマネ、腹抱えて笑った」「あそこまでひどくないけど、特徴捉えてるよね」「Kinkiのファンだけど、河合くんのモノマネは“まじそれ!”って感じ(笑)」と好意的な書き込みが見られる一方で、「河合くんのKinkiのモノマネ、前より変な方向にエスカレートしてて、本当に不快」「全然似てないし、Kinkiへのリスペクトが感じられないから、やめてほしい」「Kinkiをバカにしてるようにしか見えなくて、悲しくなった」「中居くん全然笑ってないじゃん。この表情がすべてを物語ってる」などと批判が相次いだ。

 そんな河合は、2020年5月放送の『ものまねグランプリ 次世代ものまね芸人No.1決定戦&歌ものまねNo.1決定戦スペシャル』(日本テレビ系)に出演した際にも、Kinkiのモノマネを披露。同番組初参戦にして準優勝という輝かしい結果を残したが、やはりKinkiファンから苦言が続出していた。

 ジャニーズによる内輪モノマネといえば、SixTONES京本大我もかねてより「Kinki Kidsが歌う童謡『チューリップ』」を持ちネタにしている。今月18日放送の『土曜スタジオパーク』(NHK)にゲスト出演した際もこのネタを披露していたが、こちらは誇張が少なめであるせいか、河合の時のような反応はほとんど見られなかった。ちなみに、京本は2020年放送のバラエティ番組『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)に出演し、本人たちの前でこのネタを披露。剛から「面白いわ~。

いいわ~」「これは、どんどんやってほしいな。レパートリー増やしといて」とお墨付きをもらっていた。

 同じモノマネでも、河合と京本ではKinkiファンの反応が異なるようだが、そもそもKinkiファンについては、ほかのジャニーズファンに比べて「モノマネに神経を尖らせがち」というイメージも多少ある。

 かつて、トレンディエンジェル斎藤司が中心となり、剛のファッションや歌マネをする芸人集団「堂本剛軍団」が存在。『KinKi Kidsのブンブブーン』に出演するなど、半ば“本人公認”であったが、それでもメディアに出るたびにKinkiファンの間で物議を醸していた。

 そして嫌われぶりが決定的となったのが、17年10月に開催された剛のトークイベント『第24回堂本剛独演会「小喜利の私」』。

この舞台で「堂本剛軍団」が出演し、「堂本光一の葬式」という設定でコントを披露したのだが、ファンから「コントの設定からして、まったくリスペクトがない」などと苦言が殺到。結局、斎藤らが所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーが「堂本剛さんにご迷惑をおかけし、堂本光一さんやファンの方の気持ちを傷つけ、申し訳ありません」と謝罪コメントを出すほどの大騒動となり、以来、「堂本剛軍団」は解散状態となった。

 また、20年12月放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)では、「堂本剛軍団」の一員だったニューヨーク・嶋佐和也が「ライブの時にビブラートが強すぎるKinKi Kidsの堂本剛」を披露。案の定、「ディスってるようにしか見えない」「歌が下手すぎる」などと批判が続出。この放送でも、司会の中居が「大丈夫? すっげえ心配だよ。(正統派なモノマネなのか、誇張して笑いを取るモノマネなのか)どっちかわかんないから」と微妙な反応を見せていたのが印象的だった。

 Kinki Kids本人は自身の誇張モノマネを面白がっている様子もあるが、それは一部ファンにとっては関係のないことなのだろう。河合がこれ以上、敵を増やさないことを祈るばかりだ……。