写真/Getty Imagesより

 福山雅治柴咲コウによる音楽ユニット「KOH+」が9年ぶりに復活し、9月5日のTBS系の音楽番組『CDTVライブ!ライブ!』2時間SPに生出演した。

 ともに俳優、歌手として活動する2人によるこのユニットは、2007年放送のフジテレビ系月9ドラマ『ガリレオ』のために結成。

スター2人が共演したこのドラマは、初回の世帯平均視聴率が24.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)というロケットスタートを切り、全話平均21.9%を記録するなど大人気となった。以降も、ドラマに映画と続編が作られ、KOH+が主題歌を担当しており、この『ガリレオ』シリーズが9年ぶりに復活する映画『沈黙のパレード』(16日公開)に合わせ、ユニットも再始動した形だ。

 『CDTVライブ!ライブ!』では『ガリレオ』主題歌メドレーと題し、3曲をパフォーマンス。ドラマ第1シリーズの主題歌で、ユニット初の楽曲となった「KISSして」で始まり、『沈黙のパレード』の主題歌となる新曲「ヒトツボシ」、そして最後に2008年の映画『容疑者Xの献身』の主題歌となった「最愛」を、テレビ初披露となるデュエットバージョンで聞かせた。

「KOH+は、10日のフジテレビ系特番『FNSラフ&ミュージック2022~歌と笑いの祭典~』第1夜にも生出演したほか、 15日には、福山と同じ事務所で友人の大泉洋が司会を務めるNHKの音楽番組『SONGS』でKOH+特集回が放送。23日にも『ミュージックステーション』4時間スペシャル(テレビ朝日系)に生出演予定と、これまでになく精力的に活動しています。

 また映画公開翌日の17日には、映画の4年前を描く完全新作のドラマスペシャル『ガリレオ 禁断の魔術』の放送を予定しているほか、ドラマ放送直前の『新しいカギ』2時間スペシャルにも福山が登場し、『ガリレオ』絡みのコントに挑戦。前後して11日には福山、柴崎、北村一輝が顔をそろえる『ボクらの時代』が放送と、フジテレビも大人気シリーズの最新映画を猛プッシュしています。ほかにも映画公開前後には都内や地方のプロモーションイベントを開催する予定のようで、宣伝費をかけまくっていますが、シリーズがこれまで稼ぎ出した数字を考えれば期待を込めて大々的なPR活動を行うのも納得」(映画業界関係者)

 2008年の映画『容疑者Xの献身』は興行収入49.2億円、2013年のドラマ第2シリーズは世帯視聴率の全話平均19.9%、同年の映画『真夏の方程式』は興行収入33.1億円を記録。『容疑者Xの献身』公開日に放送されたスペシャルドラマ『ガリレオΦ(エピソードゼロ)』も視聴率20.8%、ドラマ第2シリーズ最終回と『真夏の方程式』に合わせて放送された、柴崎主演のスピンオフ的なスペシャルドラマ『ガリレオXX 内海薫最後の事件 愚弄ぶ』も15.3%と、シリーズは軒並みヒットを飛ばしてきた。

 この人気シリーズが9年ぶりに復活するということで気合が入るのはわかるが、実は福山にとっても並々ならぬ覚悟があったようだ。

「2015年9月に女優の吹石一恵と結婚し、翌年には第1子が誕生したことで、ファン離れが加速。

さらに、かつては“イケメンだが下ネタ好き”というキャラで人気を得たが、50代に突入し、ハラスメントにおおらかな時代でもなくなったことで、ここ最近は福山の発言がセクハラではないかと炎上するようになる逆風も吹いている。特に2020年に『ミュージックステーション』で、娘ほどの年齢のTWICEのメンバーに福山が下着をプレゼントしたという話が出た際、TWICEのファン層からは『キモい』『ただのセクハラでは?』とドン引きされてしまった。近年は主演ドラマも主演映画も今ひとつふるわず、さすがに福山もその状況を打開しようと、これまで首を縦に振らなかった『ガリレオ』シリーズ新作のオファーを受けたようだ。“ヒットして当然”の空気もあるだけに、今作こそは何としても“大ヒット”にしなくてはと、プロモーションも精力的にこなしているようです」(芸能記者)

 とはいえ、最も肝心なのは作品のクオリティなのだが、はたして……。

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日刊サイゾー2020.11.24