オダギリジョーが出演・演出・脚本・編集を務めるNHKドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』のシーズン2が20日よりスタートし、視聴者をざわつかせる“怪作”ぶりと豪華すぎるキャストが話題になっている。前シリーズ同様にネット上で話題沸騰となり、早くも劇場版の制作を望む声まであがっているようだ。
同ドラマは、池松壮亮が演じる警察官・青葉一平と相棒の警察犬・オリバーのコンビを中心に個性豊かな登場人物たちの人間模様を描くサスペンス。オリバーは一平と視聴者にだけ「犬の着ぐるみ姿のおじさん」に見えるという設定で、オダギリが演じている。
シーズン1は昨年秋に全3回で放送され、麻生久美子、本田翼、岡山天音、玉城ティナ、永瀬正敏、永山瑛太、仲野太賀、松重豊、柄本明、橋爪功、佐藤浩市、村上淳ら異常に豪華なキャスト陣とカオスすぎるストーリー展開で話題を呼んだ。多くの謎を残したまま終了したことで続編を望む声が多く寄せられ、その期待に応えて1年ぶりにシーズン2が放送されることになった。
20日に放送された第4話は、前作ラストで起きた半グレ集団「TMT」とヤクザ組織「関東明神会」の抗争、そして明神会の若頭・龍門(松重)の死の10日後からスタート。序盤でいきなり松たか子の歌唱シーンがあり、ネット上では「松さんの歌が聴けるなんて!」と歓喜の声があがる一方、「松たか子の歌唱力のムダ遣いw」「松たか子に大した意味なく歌わせられるのはオダギリジョーくらい」などとツッコミも相次いだ。
今作は松をはじめ、浜辺美波、黒木華、高良健吾、濱田マリ、シシド・カフカ、河合優実、佐藤玲、風吹ジュンら新キャスト陣も超豪華。その中でもひときわ視聴者が湧いたのが、事前情報なしでサプライズ登場した松田龍平と松田翔太だった。
実の兄弟である2人が劇中で謎の「マガリ兄弟」を演じるという設定になっており、これはオダギリの働きかけによって実現したキャスティングだという。おそらく、松田兄弟に「兄弟役をやってほしい」と依頼できるのは業界内でもオダギリくらいなものだろう。
また、村上虹郎と寛一郎も今シリーズから出演しており、それぞれの父親である村上淳、佐藤浩市との「親子共演」があるのかという点でも注目される。
ストーリー的には、11年間行方不明で遺体として発見された北條かすみ(玉城)の葬儀が執り行われる中、警察犬係のもとにスーパーボランティアの小西さん(佐藤)が行方不明との連絡が入り、一平とオリバーがある人物に遭遇する……といった展開が描かれた。
今回も前シリーズ同様に全3話となっているが、本筋に絡まなさそうなネタが満載で遊び心にあふれていることから「とても3話で事件が終わるとは思えない」という声が多数。さらなる続編はもちろん、視聴者からは「劇場版やってほしい」「このキャストで映画として撮ってほしいなあ」といった要望が早くも漏れ聞こえている状況だ。
最近は『スパイの妻』『太陽の子』『心の傷を癒すということ』などNHKで放送されたドラマが映画化されるケースが相次いでおり、劇場版の制作へと発展していく可能性は十分にありそう。劇中のオマージュや編集などからオダギリの強い映画愛が感じられるのも、ファンが劇場版への期待をふくらませる要因になっている。
今後は27日に第5話、10月4日にシーズン2の最終話が放送される予定だが、その先の展開も期待せずにはいられない状況といえそうだ。
オダギリジョーが生み出した怪ドラマ『オリバーな犬』が話題沸騰 続編・映画化を求める声が続出するワケ オダギリジョーが出演・演出・脚本・編集を手掛けたNHKドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』が話題沸騰となっている。