2月11日(日)に最終回を迎えたNHK BSドラマ『仮想儀礼』で、物語のキーパーソンとなる真実を演じた川島鈴遥が、異彩を放ち注目を浴びている。

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世間から非難を浴び、窮地に立たされた聖泉真法会。
10話では信者達の暴走により驚きの結果を迎えることになった。これまで聖泉真法会と近い距離にいながらも、唯一入信をせず「記録係」として行末を見守ってきた真実は、教団が解散することになった事件の当事者でありながら、全ての経緯を知る唯一の第三者でもあった。そんな、宗教の怖さも優しさも知る真実が見せたラストシーンの表情は、宗教の存在意義を提示するかのようであった。

ネットでは、「真実ちゃんの役を魅せるの演技上手すぎない?内心を吐露するシーンの強さと怯えが。」「メインメンバーの役者さんは皆良いけど、真実ちゃん役の川島鈴遥さんもすごく良いな。また是非(NHK等の)ドラマで見たいです。」「大人びた感じかわいかったラストはうってつけだったな。」などと、川島演じる真実に対して称賛のコメントが寄せられている。

若干まだ21歳の彼女だが、ドラマデビューは2010年からと早く、実に「14年」ものキャリアを積んでいる。
人生の大半を女優業に捧げてきた彼女、代表作である2019年オダギリジョー初長編監督映画「ある船頭の話(ヒロイン・少女役)」では、『第34回高崎映画祭・最優秀新人女優賞』を受賞し、業界注目の的となった。

今回のNHK BSドラマ『仮想儀礼』で演じた真実でも、視聴者からは、「いきなり過去が暴露されると、普通はギャップが生じるが、真実の場合まったく感じなかった。」「川島さんが第2話から目立たないうちに、人物の合理性をしっかり構築していたおかげだ。」「ストーリーの中心にいながらも毎回登場する真実という人物像を丁寧に作っていた。」などと言った声が寄せられ、物語に厚みを加えた陰の立役者として絶賛されている。

子役でデビューして以降、数々の作品でキャリアを積み重ねている。NHK大河ドラマ『八重の桜』をはじめ、TBS日曜劇場『半沢直樹』やWOWOW『連続ドラマW・賢者の愛』、CX系『ウツボカズラの夢』などへの出演を続け、最近では、映画『ぜんぶ、ボクのせい(ヒロイン・杉村詩織役)』や『死刑にいたる病』、NHKドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』など、話題作に出ずっぱりの彼女だが、今まで演じたことのない役柄・新境地にも意欲を見せている。

業界関係者からも実力は確かだと知られている彼女が、次回はどのような作品に出演するのか、またどのような役柄で、どんな世界を見せてくれるのか、今後の活躍から目が離せない。

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