アイドル雑誌「Myojo」(集英社)で毎年恒例となっている、ジャニーズJr.を対象とした読者投票企画「あなたが選ぶ Jr.大賞」の投票が、発売中の同誌12月号で告知された。「推し」にランクインしてほしいと願うファンたちが早くも盛り上がり、Twitterで「#Myojo」がトレンドワード入りするなど反響が広がっている。
「あなたが選ぶ Jr.大賞」は、1995年から毎年開催されているジャニーズJr.のランキング企画で、発売中の同誌12月号と次号の1月号(11月22日発売)についている専用用紙で投票が可能。「いちばん美形」「いちばんセクシー」「弟にしたい」「キスしてみたい」などさまざまな部門があり、誌面ではJr.メンバーたちのアピールコメントが掲載されている。
Twitter上では、自身の「推し」のJr.メンバーへの投票を呼び掛ける声が無数に飛び交っており、「#Jr大賞うちの子どうですか」というハッシュタグと共に、推しの魅力を画像にしてまとめた「ステマシート」を作ってアピールしているファンも散見される。
特に、同大賞の目玉となっている「恋人にしたい」部門は「1位になるとデビューできる」と噂されていることからファンの入れ込みぶりが激しく、推しをナンバーワンにするべく雑誌を大量に買って投票したり、友人や家族にまで投票依頼をしたりと、さながら国政選挙ばりの“選挙活動”が繰り広げられているのだ。
実際、2014年から「恋人にしたい」部門を5連覇した岩橋玄樹は2018年にKing & Princeとしてデビューし、2019年から3連覇した西畑大吾は昨年11月になにわ男子としてデビュー。今年の1位に選ばれた松田元太はTravis Japanとして今月28日に世界デビューすることが決定している。
SNS上では早くも「今年のJr.大賞は頑張る!朝からコンビニと本屋めぐりです!」「(佐藤)新くんに『できることなら上を目指したい』なんて言われたら投票頑張るしかない」「浮所(飛貴)くんを1位にするために本気出す!」「お小遣いの範囲で数冊しか買えないけど力になりたい」といった声があふれ、投票用紙目当ての大量買いが影響したのか「Myojo、どこも売り切れてる」「全然買えない」といった報告も相次いでいるようだ。
熱狂的な盛り上がりとなっている「Jr.大賞」について、「いつの間にか権威がある賞かのようになってしまった」と冷めた様子で語るのはライバル誌の編集者だ。
「同大賞が始まった95年といえば、ちょうどJr.黄金期と呼ばれる時代が始まったころ。雑誌でもJr.のページがどんどん増えていって、そんなブームに乗って始まった企画だと思いますが、今やファンの間で“デビューできるかを左右する”といわれるほどの謎の権威を持ってしまった(苦笑)。確かに『恋人にしたい』部門の歴代1位獲得者は、第1回で同率トップになった森田剛と三宅健をはじめ、滝沢秀明、亀梨和也、赤西仁などCDデビューを果たしたスターばかり。
とはいえ、ジャニーズJr.ファンにとっては推しがデビューできるか否かは切実な問題。先述したように、現実にデビューしたグループのメンバーを多く輩出しているとなれば、投票に必死になるのも仕方ないが……。実際、芸能事務所はこうした人気投票の結果に影響されることはあるのだろうか。中堅芸能事務所の関係者はこう証言する。
「世の中にはいろんな人気投票企画がありますよね。
また、多数のスターを生み出した「恋人にしたい」部門で1位を獲得したからといって、出世街道を歩み続けるとも限らないという。
「過去に1位を獲得した岩橋玄樹くんはジャニーズを退所していますし、デビューしても活動が尻すぼみになってしまったメンバーもいる。1位になったからといって、誰もが順風満帆なアイドル人生を送っているわけではない。ランキングは“その時に1番多く票を集められる人”というだけで、それはそれですごいことではありますが、最近のジャニーズは長期的な視点で“実力派”のメンバーやユニットを優遇する傾向がありますからね。ですから、ファンもそこまで『Jr.大賞』のランキングに一喜一憂する必要はないと思いますよ」(前同)
それでも推しのランキング順位が気になってしまうのがファン心理だろう。果たして、今度の「恋人にしたい」部門の1位には誰が選ばれるのか。ファンたちの仁義なき選挙活動の行方と共に見守っていきたい。
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