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今週の注目記事・第1位「『今日、東京にいるみたい』NHK“不倫ストーカー男(47)”に怯えた後輩アナは民放局員を呼んだ」(『週刊文春』3/9日号)「『看板女子アナ』を不倫破局でストーカー 大相撲中継の『船岡アナ逮捕』を『なかったこと』にしたいNHK隠蔽体質」(『週刊新潮』3/9日号)

同・第2位「JGTO『青木功会長』辞任なら『男子ゴルフ』崩壊危機」(『週刊新潮』3/9日号)

同・第3位「TBS 良原安美アナ 株資産9億の御曹司と熱愛撮」(『週刊文春』3/9日号)

同・第4位「『小室眞子さん』NY美術館通いと『お引っ越し』」(『週刊新潮』3/9日号)

同・第5位「湯交換年2回 老舗旅館社長小誌にトンデモ言い分け」(『週刊文春』3/9日号)

同・第6位「沼津バラバラ事件『政治家になりたい』シングルマザーの夢を奪った『不貞男』」

同・第7位「『たけし軍団』が初めて明かす『フライデー襲撃事件の真相』」(『フライデー』3/17日号)

同・第8位「忘れちゃいけないルフィ被害拡大の裏に警察の怠慢」(『週刊文春』3/9日号)

同・第9位「東山紀之とDAIGOがWBCで大ヒンシュク事件」(『週刊文春』3/9日号)

同・第10位「国立病院『看護崩壊』138人の告発」(『週刊文春』3/9日号)

同・第11位「安倍元首相暗殺 5つの核心」(『週刊文春』3/9日号)

同・第12位「大四畳半から宇宙へ『松本零士』『メーテル』東映の盟友が明かす秘話」(『週刊新潮』3/9日号)

 

 

 今週は現代とポストが合併号でお休み。

 漫画家の松本零士が亡くなった。

享年85。喪主は妻で漫画家の牧美也子。「銀河鉄道999(スリーナイン)」「宇宙戦艦ヤマト」「宇宙海賊キャプテンハーロック」などのSF作品で知られた。

「福岡県久留米市出身。高校生でデビューし、71年、極貧青年をコミカルに描いた「男おいどん」で人気漫画家となった。74~75年放送のテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト』の企画に参加、監督を務め漫画版も発表した。

本放送の視聴率は振るわなかったが、再放送から人気に火がつき、77年の映画版が大ヒットした」(朝日新聞DIGITAL2月21日 5時00分)

 私は松本零士というと「男おいどん」のサルマタケしか知らない。

「『男おいどん』に登場するキノコ。大山昇太の押し入れに繁茂する不気味なキノコ。押し入れに詰め込まれたパンツが作り出した高温多湿な環境により出現した。長雨などで水分を吸収すると数倍に大成長を遂げる。困窮時には大山の貴重な栄養源となる。

ゆえに大山はサルマタケの栽培法や栄養分析の物理学的解説、料理法48コースなど研究に余念が無い。 それなりに美味らしく、生息地を知る前には下宿館の人間たちが、男女問わず一度は食している。その勢いは留まることを知らず、部屋から庭へ拡大し、隣の下宿まで脅かすまでになっている」(マンガペディア)

 松本零士と40年近く苦楽を共にした東映アニメーション元常務取締役&現顧問の清水慎治が、大ヒット作『銀河鉄道999』の思い出をこう語る。

「先生はメーテルのモデルについて、毎回、違う説明をするんですよ。映画『わが青春のマリアンヌ』のヒロイン、マリアンヌ・ホルトだったり、女優は八千草薫さんだったり、愛媛の疎開先で見た写真の女性だとも。晩年は“自分のDNAが描かせている”って話すようになりましたね」

 私は、八千草に違いないと思っているのだが。

 その999のアンドロメダ篇の最後にメーテルがこういうそうだ。

「私は……あなたの少年の日の心の中にいた青春の幻影……」

 少年の日の幻影か? もう、どんな幻影を抱いていたのかも忘れてしまったな。

 

 お次は文春の「安倍元首相暗殺 5つの核心」。連続追及の第4弾になる。

 これまで3回にわたって、安倍元首相暗殺事件に残された「疑惑」を取り上げてきたが、どうも回を追うごとに尻つぼみで、読んでいてもやもやした感じが抜けなかった。

 今回は識者たちに、これまで提示してきた疑惑についてどう思うか聞いているが、その多くが私と同じ考えを持っているようである。

神奈川大学特任教授で、ジャーナリストの江川紹子(64)はこうコメントしている。

「『週刊文春』の一連の報道は、陰謀論を煽っているのではないでしょうか。安倍元首相の銃撃事件を、今ある断片的な情報や資料で、ああでもないこうでもないと論じるのは、早すぎると思います」

 法医病理学者のキャンディス・ショッペ博士は、こう警告している。

「今回は救命医が会見で説明した内容と、司法解剖の結果が食い違っていることも問題視されているといいます。ただ、銃創を診るのは簡単なことではありません。法医学者は銃弾の入り口や出口を視覚的に識別できるよう特別な訓練を受けていますが、救命医は違う。

そのため、救命医がこれらに言及するのは避けるべきです。誤認は頻繁に起こりますし、後から法医学者が全く別の結論に達した時、陰謀論を生み出すことになる。最悪の場合、誤認逮捕に繋がることもあるのです」

 日本政治思想が専門で、放送大学教授の原武史(60)は、近現代の皇室や戦前のテロ事件に詳しいが、文春の一連の特集にこう疑問を投げかける。

「日本政治史において極めて重大な事件なのは間違いない。そうした中、真相究明をしようとする『週刊文春』の志は評価します。警察の説明や捜査の矛盾などを『疑惑』として提示する点も、個別には理解できる。

しかし、疑惑のその先に何があるのでしょうか。ここまで3回の連載を読んでも、残念ながら事件全体の真相に迫ることができてないという印象です」

 よほどの「内部告発」でもないと、このまま立ち消えになってしまうかもしれない。文春頑張れ!

 

 こちらも文春が3週連続で追及している「国立病院の看護崩壊」。文春が報じて、患者のデータを読み込むための「前残業」代を払ってくれるかと思っていたが、「払えないから勤務時間を減らせ」といわれただけ。結局、無給の前残業をやらざるを得ないと、東京医療センターの看護師がいっている。

 患者10人に看護師1人というところもあり、患者の放置が日常的になり、入院中の70代の女性の人工呼吸器が外れ、脳に後遺症が残る医療事故も発生しているというのである。

 独立行政法人国立病院機構(NHO)の傘下の病院になぜ、そのような看護師不足が生じるのだろう。

 ある病院の幹部は問題点をこう指摘する。

「看護師の定員は病院側では決められず、機構本部が牛耳っている。でも本部は人件費削減のため、必要最低限の看護師数しか配置を認めない。そもそも最初から少ないので、予定外の退職・休職者が少し出るだけで崩れる。増員を訴えても、『業務内容を見直せ』の一点張り。病院側も声を上げる気力を失っています」

 東京医療センターの看護師も声を震わせてこう話している。

「最低限の看護しかできず、使命感ややりがいはすべて捨てるしかない。『ごめんなさい、ごめんなさい』と思いながら続けている。こんなところ、家族は絶対入院させないよねって、同僚といつも話しています」

 厚労省は実態調査をし、これが事実なら、独立行政法人国立病院機構に対して、すぐに改善命令を出すべきである。

 

 さて、ようやくWBCが開幕する。大谷、ダルビッシュ、村上、佐々木朗希と豪華メンバーがそろったが、絶対優勝しなければならない使命を課されているだけに、早くも悲壮感が漂っている気がするのは、私だけだろうか。

 そんな中、文春は、東山紀之とDAIGOというタレントが、礼儀をわきまえない取材をしていたと報じている。

 東山は、ダルビッシュの囲み取材でもマスクを着けていなったという。だが、スタッフが注意しても、代表関係者がスタッフを通じていっても、東山は頑として聞き入れなかったという。

 なぜそれまでノーマスクにこだわるのか? 「マスク焼けしちゃうから嫌だ」というのが理由だそうだ。

 一方のDAIGOの方は、テレビと活字メディアと時間を分けて取材をしていたのに、遅れてきて、活字の連中の中に割り込んで、佐々木朗希に聞いたのは「練習時間以外の時間で何しているか」という質問。さらに、「僕、“ウイッシュ”っていうポーズをやっているんですけど、一緒にやってくれない」と、佐々木に要求したという。戸惑う佐々木が一瞬、それらしいポーズをしたが、結局、それはテレビで流れなかったそうだ。

 まあ、WBCはお祭りだから、訳の分からない人間も飛び入りで入ってきて、頓珍漢な質問をすることはあるだろう。

 試合に向けて緊張感を高めなければいけないときに、そんな質問をされれば、内心では「バカ野郎」と思っていても口にはできない。

 そんなストレスが溜まり、試合に影響しないか、心配である。

 

 お次も文春から。

 特殊詐欺だけではなく、全国で強盗を繰り返す犯人たちをフィリピンから遠隔操作していた「ルフィ」なる首謀者たちは逮捕されたが、あまりにも警察の捜査は遅すぎたのではないかと、文春は批判している。

 ルフィグループ4人の特殊詐欺については、2019年に警視庁が逮捕状を取っていたそうだ。2021年までに、彼らはフィリピンの入管に拘束され、警視庁は警察庁を通じて身柄の引き渡しを求めていたが、フィリピン側は国内の事件に関与したという理由で、要請に応じなかった。

 その後、ルフィたちは強盗にまで手を広げて、ついには殺人事件まで起こしてしまったのだ。

「日本の警察が本腰を入れて外交交渉をすれば、もっと早期に身柄の移送を実現できたのではないか」(警察OB)

 この事件が明るみに出てからも、強盗事件は後を絶たない。それは、今の警察が舐められているからではないか。

 1日も早く事件の全容を解明し、類似犯を出さないことが求められている。警察はその期待に応えられるのだろうか?

 ところで、「たけし事件」といってすぐにピンとくる人はどれぐらいいるだろう。

 当時、ビートたけしの愛人だった女子大生に記者がやや強引な取材をしたことで、たけしが激怒。1986年12月9日未明、たけしとその軍団12人が講談社フライデー編集部を襲って、消火器などを振り回し、部員5人に肋骨を折るなどのケガをさせた傷害事件である。

 非はたけしたちにある。だが、なぜか世論はたけしに同情的だった。その上、講談社側がこの事件を「言論の自由を封殺するものだ」といったため、大手メディアや世論から、「プライバシー侵害をやっている写真週刊誌によくそんなことがいえる」という批判が巻き起こったのである。

 当時、フライデーとフォーカスを合わせた部数は400万部といわれた。それがこの事件を機に部数を支えてきた女性読者が離れ、部数が激減し、私がフライデー編集長になった1990年には60万部を切るところまで落ち込んでしまっていた。

 ケガを負った編集部員が異動になり、昼から酒が離せなくなって亡くなるということもあった。事件の後遺症はフライデー側のほうが大きかったと思う。

たけしのほうは自粛していたテレビに復帰し、1991年にNHKが実施した「タレント好感度調査」では男性タレント部門でNo.1になった。

 講談社全体にたけしをタブー視する空気があった。それを打破するために私は、1991年に「たけしが愛人と1歳の子ども(顔はわからないように処理)と散歩する写真」(2/15日号)をフライデーに掲載した。

 その後、大橋巨泉の紹介でたけしに会い、和解しようと持ち掛け、彼も承諾してくれた。後日、詳細を話し合う予定だったが、彼がバイクで大事故を起こしたため、そのままになってしまった。

 今週のフライデーが、たけし軍団が結成40年周年を迎えたのを機に、枝豆やダンカン、ガダルカナル・タカにインタビューして、たけし事件のことを語らせている。

タカ「『みんなちょっとメシ食うから集まれ』みたいな話があって、たけしさんから『こういうことだから』って説明を聞いたときに、やり方が酷いなと、ガマンできないぐらいの憤りを感じました」

ダンカン「あの頃の写真週刊誌はなんでもありみたいなところがあって、度を超えちゃったんですよね」

タカ「手を出してしまったのは申しわけないけど、編集部側もある部分では挑発的だったんです。『文句あるなら来いよ』って言われたら、たけしさんや我々の気性からすると行くじゃないですか。それでこちらが殴り込んできたら記事にしてやろうというぐらいの意図はあったと思います。でも想像以上に我々が暴れた」

 枝豆は、連絡がつかず参加していなかった。だが、テレビを見ていて憤り、自分だけでも講談社に乗り込もうと武器を探しているところに、たけしから電話があったという。

「お前の面倒は一生見るから勘弁してくれ。今は動かないでくれ」といわれ、やめたという。

 たしかに、翌日、また軍団の人間が講談社に殴り込みに来たら、世論は厳しいものになっていたに違いない。

ダンカン「火に油を注いで大炎上だよね」

枝豆「僕はもちろん終わりだし、たけしさんもダメになっていたかもしれない」

タカ「さすがに出版社に殴り込むのはマズい。もう仕事はないなって思いましたけど、当時の後藤田正晴官房長官が国会で『ビート君の気持ちもよくわかる』と発言するなど、同情的な声も多かった。一番大事な瞬間に奇跡的に電話がつながるというのも、たけしさんがそういう奇跡を生み出すエネルギーを持っていたんじゃないかなって考えてしまいますね」

 売れっ子芸人が女子大生の愛人をつくって子どもまでいたというのは、決して美談ではない。取材が度を越さず、単なる傷害事件で終わらせ、講談社側が言論の自由を持ち出さなければ、フライデーを含めた写真週刊誌があそこまで落ち込むことはなかったのではないか。

 現在、フライデーは約6万部、FLASHは3万7000部である(共に2022年1月~6月までのABC公査部数)。

 

 私が編集長時代のフライデーで思い出深いのは「幸福の科学事件」である。この新興宗教団体の教祖について取り上げた記事に、信者たちが猛反発して、電話とFAX攻撃を仕掛けてきた。

 さらに、歌手の小川知子と直木賞作家の景山民夫を先頭に、講談社の前を「フライデーを廃刊にせよ」「社長は謝罪しろ」とシュプレヒコールしながら通るデモが、テレビのワイドショーで取り上げられ、話題になった。

 幸福の科学とは訴訟合戦をやったが、ほとんどはこちらの勝訴で終わった。

 その間、立川談志が間に立って景山と和解しないかといってきた。景山は談志の弟子だから、談志のひとり会に景山が来たときに、オレが2人を舞台に上げるから、そこで2人で話し合わないかというのである。

 好意はありがたいが、舞台の上では口も達者、頭もいい景山にはかなわないから辞退した。

 その影山は、1998年1月に風呂で急死してしまったのだ。死因に不審な点があったようで、なぜだか私が警察に呼ばれアリバイを聞かれた。

 もちろん、アリバイはもちろん、私が景山をどうこうする理由など何もないが、50歳の若すぎる死であった。

 その幸福の科学の大川隆法総裁が亡くなった。享年66。最初の妻も長男も彼のもとを離れ、彼のことを批判した。

 亡くなった人間とは話ができるといっていたが、自分のこれからは見通せなかったのだろうか。この教団は大川の私的な集団だったから、柱を失ったことで存続していけるのだろうか。

 次は新潮の記事。2月23日、静岡県沼津市で会社員の伊藤亜佑美(33)の切断死体が見つかった。

 県警は死体遺棄容疑で会社員の土屋勇貴(31)を逮捕した。遺体の一部は、土屋容疑者の家や車からも見つかったそうだ。

 土屋容疑者は、伊藤の死後、電動のこぎりで遺体を複数に切断したと、県警は見ているという。

 伊藤は、磐田市で実母と2人の子どもと暮らすシングルマザーだった。

 土屋容疑者は妻子持ちで、伊藤とは「別れ話を巡り金銭トラブルがあった」と取り調べで話しているという。

 2人が出会ったのは、伊藤が大手保険会社の保険外交員として働き、土屋も大手保険会社の代理店や子会社を転々としていたとき、社会のリーダーを目指す若手経営陣が集う「日本青年会議所」の地元組織、磐田JCに入会し、土屋も三島JCにいたことで接点が生まれたと見られているようだ。

 彼女には密に抱いていた夢があったという。磐田市の市議がこう話している。

「昨年の夏ごろでしたかね。伊藤さんから“実は市議になりたいんです”と打ち明けられました」

 能力もピカ一だったそうだ。

 2年後には磐田市議選がある。そこに出馬する予定だった彼女の夢を打ち砕いたのが土屋だった。

 2人の間で何があったのか。金銭トラブルとは何か。裁判の過程で明らかになるのだろうか。

 

 話は変わるが、先日、Amazonプライムで映画『ナワリヌイ』を見た。

 今年のアカデミー賞のドキュメンタリー部門で最有力視されているようだ。

「彼はプーチンロシア大統領の最大最強の政敵、反体制の指導者である。

 46歳のナワリヌイは、ロシアの汚職や、彼が『狂人』と呼ぶプーチンについて厳しく世に知らしめ、ロシアでは多くの支持を得ている。ロシア政府と関連のあるとみられる攻撃者から2度にわたって化学染料を浴びせられ、右目の視力は悪くなり、2020年には飛行機の中で倒れた。彼はほぼ死にかけたが、ドイツに避難させられ、そこで科学者たちは、彼が神経剤ノビチョクで毒殺されそうになったと結論づけた。ノビチョクはロシア政府が優先度が高いとみる暗殺対象に使ってきたものである。

 ドキュメンタリーでは、ナワリヌイの回復と、彼を毒殺しようとしたとみられるロシア政府の高官を突き止める追究過程を追う。ナワリヌイが暗殺未遂犯の1人に電話をかけ、ロシア政府関係者になりすまし、毒殺未遂の経緯を説明させるという異様な場面が映し出される」(朝日新聞DIGITAL3月3日12時00分)

 これは、ニコラス・クリストフがニューヨーク・タイムズに寄稿したものである。

 プーチンが殺したいほど憎んでいるのに、彼はモスクワに戻り、逮捕され、現在も獄中にいる。だが、

「ナワリヌイはいまもなお、ソーシャルメディア用の素材を仲間たちに託し続けている。プーチンがこれを読んでいるかもしれないので方法は明かさないが。また、彼はこれまでと変わらず、服従はしていない。ロシアによるウクライナへの全面侵攻から1年に際し、ナワリヌイはプーチンの『ウクライナに対する不当な侵略戦争』について激しい非難を公表し、『ロシアは軍事的な敗北を喫している』と訴えた。

 どういうわけか、あらゆることを経てなお、彼はユーモアのセンスを保っている。

『私は独房に1人でいても、1日に少なくとも3回笑う』。彼は最近、刑務所内のひどい音楽と食事をテーマにそう投稿した。『私は葬式の場でも、一番陽気な人間なんだ』」(同)
 強い人だ。こういう人がプーチンを倒すのだ。まだロシアには希望はある。西側の人間は、早くナワリヌイを救い出して、プーチンの最高の対抗馬として、大統領にしなければいけない。ロシアには希望がまだある。そう思わせてくれるドキュメンタリーである。アカデミー賞は間違いなくこれだ。

 さて、私は温泉が好きだ。冬の時期、みなかみの法師温泉「長寿館」に雪を見に出かける。

 夜、積もった雪が屋根から落ちる「ドサッ」という音を聞くのが好きだ。温泉は混浴。湯は少し温い。だから入ったら1時間ぐらいは出られない。たまにだが、若いカップルが入ってくることがある。

 女性の白い肌が湯気の中で浮き立つように見える。そんな姿を見ながらゆるゆるとまどろむのが好きだ。

 死ぬならこういうところで死にたい。そう思わせる温泉である。

 だが、お湯の交換を1年に2回しかしていなかったというバカ者の温泉宿があったというから、温泉好きには許せない話である。

 その温泉旅館は福岡県築紫野市にある温泉旅館「二日市温泉 大丸別荘」という。二日市温泉というのは奈良時代から約1300年続く古湯で、大丸別荘も幕末に創業したという高級旅館だそうだ。

 昭和天皇、美空ひばり、吉永小百合も泊ったという。そんな名旅館に問題が発覚したのは昨年8月だったそうである。

 二日市温泉の客が体調不良を訴えて検査したら、「レジオネラ症」と診断されたという。そこで大丸別荘に立ち入り検査したところ、基準値の2倍のレジオネラ属菌が検出されたというのである。

 この細菌は河川や温泉などに生息して、重症の場合は肺炎になるそうだ。旅館側は湯の交換や塩素注入は適正だったと説明していたが、昨年11月に県保健所が再検査をしたところ、大浴場の浴槽から基準値の3700倍ものレジオネラ属菌が検出されたというのである。

 旅館側は、湯の入れ替えは年に2回、消毒も不十分だったと認め、記録する管理簿も改ざんしていたと明かしたそうである。

 これはひどい! 文春が社長に話を聞こうとしたが、直接は会えず、電話でのインタビューになったという。

 最初の指導で改善できなかったのかと問うと、

「いやそれは甘く見ていたからで、指示は全て私がしていました。お湯を入れ替えて、完全に(浴槽を)干す作業を怠っていました」

 温泉にうじゃうじゃ菌が泳いでいる。そう思うと心が沈む。ときどき、変な臭いがする温泉があるが、そういうところは湯交換が十分ではないのだろう。

 困ったものだ。

 

 お次はまたまたまた小室眞子さんのお話だ。

 新潮は小室夫妻によほどの関心があるようだ。今週もNYのメトロポリタン美術館へ入ろうとしている眞子さんの姿と、その後、いったん家に帰り、再び小室圭と手をつないで歩く姿を捉え、グラビアページに掲載している。

 そんな幸せに見える2人に、引っ越しするという話が持ち上がっているという。

 さる現地の事情通がこう明かす。

「一昨年11月に住み始めたアパートは当時のレートで家賃55万円でしたが、ワンベッドルームと手狭である上、直後からパパラッチに追われて住所が知られてしまった。日系メディアについては、現地の総領事館と直接取材は控えるという“協定”を結んでいたのですが、小室さん夫妻がその後の取材設定を拒んだことで取り決めも破棄されてしまいました」

 取材攻勢に辟易していたところに、夫の年収が約600万円から数千万円へと大幅増収のめどが立ち、転居が現実味を帯びてきているというのである。

 それに加えて、“切迫した事情”もあるそうだ。

「アパートの建つヘルズキッチン地区は、お世辞にも治安のいいエリアではありません。昨年2月には夫妻の自宅前で銃撃事件があり、男性が負傷しています。また5月にも、この地区で2人の男性が撃たれて死亡。さらに8月にはアパートの2ブロック先の路上で、28歳男性と33歳女性が立て続けに刺される事件も発生、近くのホームレス用シェルターに住む男が逮捕されました。このシェルターは、眞子さんが行きつけの高級スーパーマーケットへの通り道にあるのです」(同)

 そこで、こうした事態を受けて現地ではボランティアによるパトロールが始まっているという。

「活動を担っているのは、1979年にブロンクスで設立され、繁華街や犯罪多発地域のパトロールを担ってきた『ガーディアン・エンジェルス』。創設者のカーティス・スリワが13人の仲間と始めた活動は現在、13カ国に広がり、およそ5千人のメンバーを擁するという。  

 日本法人の小田啓二理事長によれば、

『メンバーは元軍人、警察官や消防隊員から教員、医師や弁護士とさまざまです。NYのメンバーは200人ほどで、原則として自分の住む地域を担当しています』」

 小田理事長は日系企業の駐在員としてNYに滞在しながら、パトロール活動にも加わってきたそうだ。

「小室さん夫妻が事件の多い地域に住んでいることは知っていましたが、お二人には個人的な警護はついておらず、所轄の警察も詳しく把握していなかった。少しでも安心して暮らしてほしいと思い、昨年の9月に私からスリワ代表に話したところ“日本の元プリンセスがお住まいならぜひパトロールしなければ”と即断してくれました。現在は週に2回、おもに水曜日の夜や週末の昼に3時間ほど、近くのアッパーウエストサイド地区のパトロール隊がヘルズキッチンもカバーしています」(同)

 こうした人たちの自発的活動のおかげで、小室夫妻の身の安全は守られているというのだが、2人はそうしたことを知っているのだろうか。

 それとも、皇室時代のように眞子さんは、「よきにはからえ」と泰然としているのだろうか。眞子さんの口から聞いてみたいものであるが。

 お次は、TBSの情報番組『サンデージャポン』で8代目アシスタントを務める良原安美アナ(27)が、株だけで約9億円の資産を持つ“御曹司”と熱愛中であることが文春の取材でわかったという記事。

 良原アナは立教大在学中に「ミス立教」に輝き、2018年、TBSに入社したそうだ。

「新人時代は思うように活躍できず悩んでいたようですが、躍進のきっかけを作ったのは爆笑問題。2020年にラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』に抜擢されると、2人に揉まれて徐々に力を付けていきました」(TBS関係者)

 そんな良原アナは2月19日、『サンデージャポン』の生放送を終えた後、六本木の東京ミッドタウンに直行して、パーカー姿の男性・Aさんと合流してランチを取ったそうだ。その後、お揃いのナイキのシューズで六本木の街を散策していたが、歩いている時は体を寄せ合って手を繋ぎ、時折、指を絡めた“恋人繋ぎ”をしたり、腰に手を回したりしていたという。 

 その後、2人は東京ミッドタウンの駐車場に止めていたメルセデス・ベンツGクラスに乗り込み、彼の運転で都内の推定数億円のマンションへと向かったそうである。

 このAさんとは一体、何者なのか?

「Aさんの母親の実家は、東証プライム市場に上場する大手製薬会社の創業家一族。Aさんは創業者のひ孫にあたり、一族が関連する莫大な資産を持つ御曹司です。加えて、ある上場企業の大株主でもあり、個人の保有株式の時価だけで約9億円。さらに資産を管理する複数の会社の取締役に名前を連ねており、持株の9億円は彼の資産の一部にすぎません」(Aさんの知人)

 お幸せにというしかないな。

 

 お次は、青木功日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会長が、もう辞めたいと涙ながらに漏らしているというお話だが、どうもよくわからないので、デイリー新潮(3月1日)を引用してみていきたい。

 2016年から日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会長を務める青木功(80)。就任以来、男子ゴルフ界の立て直しを行ってきた“救世主”ともいえる存在だが、副会長を務める「ABCマート」創業者によるクーデターが……。青木会長は周囲に辞任を示唆しているという。

「この間、青木会長と電話で話していたら“僕はみんなに支えられながらやってきたけど、もうこれ以上は無理だよ……”と泣き出してしまったんです。“世界の青木が何言ってんのよ”と励ましたんですが、ご本人は相当心労がたまっているんだろうと思いますよ」

 その原因は、副会長である三木正浩(67)にあるという。

「JGTOでは昨年来、会長の青木さんと、副会長の『ABCマート』創業者・三木さんの対立が深まっていました」

 と解説するのは、JGTOの内情に詳しい、さるベテランゴルフ記者である。三木は、一代で靴の小売大手「ABCマート」を築いた新興財界人で、資産4千億円を超える大富豪としても知られる。

「二人の関係は今やもう修復不可能で、人を介さないと会話ができないほど。青木さんは周囲に“三木さんとはもう一緒にできない”“三木さんが辞めないなら自分が辞める”とこぼしています」(同)

 三木氏は、一代で靴の小売大手「ABCマート」を築いた新興財界人。

 異変があったのは昨年1月、谷原秀人選手が選手会の会長に就任してからだという。谷原氏は三木氏を理事に入れ、副会長に就任させるよう強引に要求。同年3月、実際に三木氏は副会長に就任している。

「副会長になるや、三木さんはJGTOの運営に批判的な言動を繰り返すようになったんです。それも、理事に直接ではなく、事務局のスタッフや選手に対してです。いわく“青木体制ではダメだ”“自分に仕切らせたらツアーは5試合以上は増える”“俺の言うことを聞かないとクビだぞ”“理事の人数が多すぎる”といった具合に……」(同)

 さらには、専務理事である上田昌孝を名指しで誹謗することもあり、青木会長は板挟みの状態になっていたのだ。

 当事者たちは何と言うか。まずは三木に聞くと、

「いや、青木さんとは対立なんかしていませんよ」

 と否定した上で、「最近は会っていません」と語るのだった。一方、難しい状況に立たされた青木会長に聞くと、

「詳しいことは言えませんが、今後のJGTOの健全な執行体制について関係各位と協議し、課題の解決に向けて最大限努力しているところです」

 だが、新潮が直撃した翌日の2月28日に、三木は理事と副会長の辞表を提出したという。今回は青木会長の“泣き落とし”戦術(?)が功を奏したようだが、まだ火種は燻っているようだ。

 私は、日本のゴルフは女子だけにして、男子のツアーはメジャー大会だけにする。そこを勝った選手はアメリカやヨーロッパ、今度できたサウジのツアーに参加して腕を磨けばいいのではないか。

 少数精鋭。もはやそれでしか生き残れないのではないか。そう思っているのだが。

 今週の第1位は、NHKの有名アナウンサーが、こともあろうに自局の女性アナをストーカーした挙句に、マンションの3階から飛び降りて逮捕されるというバカバカしい話に捧げたい。

 文春、新潮とも2ページの短い記事だが、これが報じられると、ストーカーされたアナは誰かということが、ネット上で燃え上がり、このストーカーされた女性アナというのが、NHKの夜の看板番組のキャスターだという「噂」が流れ、ネット上では名前まで晒されてしまっているのだ。

 これは事実なのだろうか? まずは文春の記事からいこう。

 警視庁中野署は2月20日、NHK札幌放送局のアナウンサー船岡久嗣容疑者(47)を邸宅侵入容疑で逮捕した。

 この船岡容疑者は大相撲の中継や五輪の開会式のラジオ放送にも抜擢されたことのある、NHKを代表するアナウンサーの一人である。社会部記者がこう解説する。

「二月十七日の深夜、船岡は同局の後輩アナ・A子さん(二十代)が住む都内のマンションを訪れ、別の住人が入るのを見計らってオートロックを突破。部屋にいたA子さんの友人の民放局の男性(新潮では交際相手)に取り押さえられたのです。その際、逃走を図り、三階共用部のベランダから飛び降りたところ、全身を強打して入院。警察はストーカーの末の犯行と見て、二日間の入院の末、逮捕した」

 のだという。

 まず頭に浮かぶのは「なぜ?」という疑問だ。被害女性との間にトラブルがあった可能性もささやかれているが、現在も詳しい動機は不明のまま。NHKの期待の星だったアナに何があったのだろうか。

 船岡アナは1999年に早稲田の政治経済学部を卒業してNHKにアナウンサーとして入局。岡山放送局を振り出しに、2010年に東京アナウンス室に異動。本人の希望通り、相撲中継やフィギュアスケートなどのスポーツ中継で頭角を現したという。

 中継は多くの事前知識とその場でのとっさの判断が必要とされ、アナウンサーとしての力量が試される場だという。実際、実況担当の競争は激しく、同僚たちはどんどんふるいにかけられていく。そんな中で彼は相撲中継を中心に視聴者からも上層部からも高い評価を得て、エリートアナウンサーの仲間入りをしたのである。

 それだけに視聴者の関心も高い。船岡容疑者の逮捕の報が入ると、好角家やフィギュアスケートのファンなど、船岡容疑者のスポーツ実況に魅せられたユーザーの嘆きの声がSNS上にはあふれているという。

 2015年に東京を離れ、名古屋、金沢放送局を経て、昨年8月に札幌放送局に異動している。札幌は彼の出身地だ。

 現在は削除されているがNHKの公式ホームページで、「わたしがちょっぴり自慢したいこと」として「いまのところ、息子二人は父親を尊敬している…はずです」と家族円満な様子を匂わせていた。

「相撲やスポーツの実況アナは志願者が多い狭き門。船岡さんはそこで生き残ってきたエリートと言えます。また、NHK内部では相撲に携われる仕事をしている人の集まりを“相撲班”と呼びますが、船岡さんは“相撲班”の一員として一目置かれる存在でした」(NHK関係者)

 文春オンライン(2月23日)では、彼のひととなりについて、同じ放送局で勤務経験のある元同僚がこう明かしている。

「仕事はそつなくこなすタイプです。冷静でインテリっぽいイメージで、誰とでも仲良くするというよりは、一線をひいて相手をよく見て付き合っているような印象でしたね。とても真面目で勉強熱心。スポーツ実況のために、競技の特性や選手のデータなんかを一生懸命調べていたのを覚えています。プライベートも順調だったと思います。(中略)見栄えも良いしテレビ映りも自然なので、悪い印象を持つ人はいないでしょう。天性のアナウンサーと言えると思います」

 だからこそ、船岡容疑者の起こした事件を聞いた際は、耳を疑ったという。

「女性がらみの事件というのには本当にびっくりしました。局内には、文春オンラインで不倫を報じられた阿部渉さん(「NHKトップアナウンサー阿部渉(55)が昼下がりに“禁断の局内不倫”『時間差、偽名、2部屋予約を駆使した厳戒態勢』=文春オンライン2022年10/29日)のような派手なタイプもいますが、船岡にはいかにもテレビのアナウンサーというノリの良さはあまりないものだと思っていたので……」(同前=文春オンライン)

「何でもそつなくこなす」「女遊びが派手なイメージはない」――船岡容疑者の知人らはそう口をそろえる。

 その彼がなぜ? 金沢から東京に戻るのではなく、札幌に行くことになった背景には、“相撲班”の重鎮から生意気だと嫌われたということがあったというが、今一つの理由は、金沢時代、今回の被害者になった後輩女子アナとの関係があったというのである。

 その後輩アナはもともと大相撲のファンだったという。

「船岡アナは相撲の実況をやっているので力士の知り合いが多く、よく力士たちと会合をやっていた。金沢で一緒に働いていた時、それを知った後輩女子アナが船岡アナに“会合に連れて行って欲しい”と頼んだ。で、そのようなことが何度かあったうちに親密になっていったと聞いています」(NHK局員)

 後輩の女子アナは独身だから、不倫ということになる。

「船岡アナにとっては不貞で、そのことも問題視されて札幌行きが決まったと聞いています。その後、二人の関係がどうなったかは不明ですが、ある時点で船岡アナは“捨てられた”。後輩アナが電話に出なくなったことで、船岡アナがストーカー化した、とも言われています」(同)

 文春によると、

「二人が親密になってしばらくすると、彼女は東京に栄転します。いわば船岡さんが育てたといっても過言ではなかった」(NHK局員)。彼には、「テレビを付けると、看板キャスターとしてデビューした、かつての部下が輝いて見えた」(元NHKアナウンサーの刈谷富士雄)に違いない。

 船岡は、東京五輪のメインキャスターの一覧にも名前はなかった。

 昨年7月に名古屋で開催された大相撲本場所の中継をやるが、その千秋楽が、彼にとっても最後の大相撲中継になった。

 翌8月に札幌放送局に異動になる。その前から「彼は徐々にメンタルを病んでいった」(元スタッフ)という。

 船岡は苦しい胸の内を刈谷にこう話していたそうだ。

「私は不当な評価を受けています。オリンピックの担当もそう。通常なら自分がやるべきところをやらせてもらえなかった」

 看板番組のキャスターになったA子は、この事件のニュースを読むことはなかったという。

 この事件が明らかになると、A子は誰なのかを探す“祭り”が始まった。キーワードは金沢放送局から来て、NHKの看板「キャスター」。推測を含めて、夜のニュースの女性アナの名前が挙がったのである。

 たしかに彼女は、知名度はそれほどなかったにもかかわらず、すい星のごとく看板番組のキャスターとして登場し、美人で歯切れのいい口調であっという間にお茶の間の顔になった。

 だが、この事件があった翌週の番組にも出ていて、普段と変わらずにニュースを読んでいたそうだ。

 しかし、ここへきて、彼女が別のニュース番組に異動するという話が出てきているようだ。以前から決まっていたことだというが、時期が時期だけにさまざまな憶測を呼んでいる。可哀そうだと思うが、この事件の余波はまだ続きそうである。

 この不祥事を、NHKの新会長はどう処理するのだろう。いつものように隠蔽してしまうのだろうか。就任早々、手腕が問われている。(文中敬称略)