17年間続いた『スッキリ』(日本テレビ系)の後番組『DayDay.』が今ひとつ冴えない。
初回こそ世帯視聴率5.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まずまずのスタートだったが、すぐに3%台に落ち、これは打ち切りになった『スッキリ』と同等か、やや下回る数字だ。南海キャンディーズの山里亮太、そしてNHKきっての人気アナだった武田真一をMCに迎えたが、現時点でその効果は現れていないと言える。
「武田アナはここ数年、オリコンの『好きな男性アナウンサーランキング』では必ずベスト3にランクインし、満を持してのフリー転身でしたが、スタートダッシュには失敗した印象です。日テレが『スッキリ』と『バゲット』を統合した形でスタートした『DayDay.』ですが、内容に目新しさはなく、取り上げるのはこれまでさんざん擦られたネタばかり。リニューアルしたというのに、前番組『スッキリ』とほぼ一緒じゃないか、という声もあります。
コメンテーター陣も他局に比べて明らかに弱いですし、もう1人の司会の山里も、コアターゲットとなる主婦層にハマっているようには見えません。番組は9時スタートですが、この時間帯の他局の番組はすべて8時台スタート。8時台から他局を見ている視聴者に、9時になったらチャンネルを変えさせる力は今のところありません」(エンタメ誌記者)
前番組の『スッキリ』は、最後の最後であの“ペンギン池騒動”が発生。後味の悪い形で番組が終了した影響もあったかもしれないが、堅く数字が取れる『ZIP!』を1時間延長したことで、9時スタートの『DayDay.』が苦戦を強いられている。
高いアナウンス力を誇るNHK出身の人気アナなら、どこへ行っても困ることはないかと思いきや、成功のハードルはなかなか高い。
「武田アナ本人も納得ずくだったでしょうが、NHK出身のアナが民放で活躍するのは本当に難しいのです。NHKのやり方をそのまま民放でやれば『堅い』『地味すぎる』と言われてしまう。
ニュース番組でも情報番組でも、NHKと民放ではネタの扱い方が違いますし、NHKはどんな番組でもきっちり台本があって、アドリブの余地がない。フリートークやその場のやりとりを重視する民放とは、根本的に番組作りに対するアプローチが異なります。NHKは作り込むことに力を注ぎますが、民放はビビッドに反応することを重視する。番組のテンポも、NHKと民放ではスピード感が違う。NHK歴が長いほど、その違いに苦労することになります」(キー局関係者)
民放で帯番組を持てば、年収は1億円を下らない。NHK時代の数倍の収入を得ることになる武田アナだが、今後はどういった方向を目指すべきなのか。
「朝の情報番組には各局に必ず1人、過激な発言をする出演者がいて、それがネットニュースになり、アンチも含めて視聴者を奪いに行くのが近年のやり方です。しかし、ソフトで生真面目なイメージの武田にそれができるとは思えません。そうなると目指すべきは、とにかく進行役に徹する草野仁や大塚範一のようなスタイル。
先日には、「NHKを辞めてこんなことやりたかったの?」というSNSの声に「そう!その通りだよ」と反応したことでも話題になった武田アナ。こうなったら一度、生放送でブチ切れてみるのも手かも?
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