男性アイドル帝国を築き上げたジャニーズ事務所は、性加害報道で壊滅的な危機を迎えている。かつて性加害にあった元タレントたちが次々と証言を公表し、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会まで調査を行った。
加害者とされるジャニー喜多川氏は既に故人となり反論もできない中、ジャニーズ事務所は防戦一方でなんとかして後処理をするだけの体制になっている。事務所ともっとも付き合いが深いテレビ業界でも、徐々に関係性の悪化が見えはじめているという。
「テレビ局は、ジャニーズタレントが出演するドラマやバラエティ番組が相変わらず放送されている。ただ、CMを中心として、ジャニーズタレントの起用が難しくなりはじめそうだ。CMを管理する大手広告代理店には、毎日のようにスポンサーからジャニーズタレントについて問い合わせがきています。現在は事務所の動向を静観している状況ですが、今後は他事務所のイケメンタレントと契約を差し替えするCMも出てきそうです。
CMの売上で経営が成り立っているテレビ局としては、スポンサーがジャニーズタレントの起用を控え始めたら歩調を合わせるしかない。来年以降は、番組の編成にも大きな変化が出そうだという。
「CMスポンサーの契約はクールや年契約などさまざまですが、年末には来年上半期のラインナップが大体決まる。そこでジャニーズタレントの起用が前年よりも減っていれば、民放各局は一気にキャスティングから外す予定。影響は早ければ春の改編からはじまりそうで、このまま性加害騒動が長引けば、どんどんテレビからジャニーズタレントが消えていくことになりそうです」(民放関係者)
そんな中、出演番組を増やし、テレビ局からラブコールを受けているジャニーズタレントがいるという。
「菊池は、今年だけでも『大病院占拠』(日本テレビ系)を皮切りにドラマに出演し続け、『隣の男はよく食べる』(テレビ東京系)、『ウソ婚』(フジテレビ系)では主演を担当。さらに、10月からは日本テレビ系でドラマの主演が決定していると言われる。俳優業だけでなく、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)、『ニノさん』(日本テレビ系)などバラエティ番組にレギュラー出演し、10月2日からはフジテレビ系の新番組『何か“オモシロいコト”ないの?』でMCを務めることが決定した。単発でのバラエティ番組への出演も多く、いまやもっともジャニーズ事務所で稼いでいるタレントに昇格しています」(スポーツ紙記者)
もはや、性加害騒動など関係ないように、出演番組が激増している菊池。大躍進の理由は、事務所の問題があっても菊池を使いたいというスタッフが多数いるからだとか。
「新番組の『何か“オモシロいコト”ないの?』については、同局の『ドッキリGP』のスタッフが総合演出を務める。菊池でどうしても番組を制作したいと、性加害騒動もあり渋った幹部の反対を押し切ってスタートさせるそうです。菊池は、『ドッキリGP』では全裸ドッキリを何度も経験し、いまやジャニーズタレントで唯一のNGなしタレントと言われている。また、体を張った企画も面白いのに、スタジオでのトークも得意で臨機応変に対応できる。芸人以上に、バラエティ番組への対応能力が優れているんです」(民放関係者)
さらに菊池には、テレビ局のプロデューサーたちが起用したい事情があるという。
「菊池は、二宮和也が率いる『ジャにのちゃんねる』に参加できたことで大きく人気を高めた。
もはや向かうところ敵なし状態の菊池だが、熱愛スキャンダルについてもしっかりと自己管理できていることも大きな魅力になっているという。
「ドラマでは濡れ場もありセクシーな役が多い菊池ですが、プライベートの女性関係はおとなしいもの。というのも、過去に菊池は元℃-uteの鈴木愛理と交際が発覚し、クビ寸前まで追い込まれたことがある。
今後、テレビの仕事が一気に無くなる危険もあるジャニーズ事務所の中で、数少ない希望の星となっている菊池。慶應義塾大学卒の高学歴だけあって、しっかりと頭を使ってセルフプロデュースもできているようで、今後も安泰が続いていきそうだ。
『ウソ婚』『初恋、ざらり』『紅するライフ』ほか今期「深夜ジャニーズドラマ」の充実度 テレビドラマの数がますます増えている。