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 ジャニーズ事務所の性加害問題は日々状況が悪化し、さまざまなCMスポンサーが契約の見直しを公表し始めている。一部の芸能人からは手のひら返しのような企業の姿勢に批判が高まっているが、今後もジャニーズタレントのCM起用は当面見送られそうだという。

 「スポンサーは、ジャニーズタレントの好感度が高いからCMに起用していただけ。単純に、ジャニー喜多川氏の悪事が世間に広まり、タレントの好感度が下がったから契約の見直しを行っているだけです。また、ジャニーズタレントをCMに起用するとファンが購買してくれるというプラス材料はありますが、全体的な売上から見たらごく少数。ファンが買ってくれなくても、商品の売上には大した差はないんです。ファンは不買運動などをSNSで呼びかけていますが、企業からしたら効果がありませんし、印象が悪くなるのでさらにジャニーズタレントを使わないという悪循環になる可能性が高い」(大手広告代理店関係者)

 もはや出口が見えない迷路に入り込んでしまったジャニーズ事務所だが、テレビ局もCMスポンサーの動向を見て、今後は起用を控えるようにしていくという。

 「定例会見などで各局がジャニタレを今後も起用すると公表しているが、それも今年いっぱいの話。

すでに、編成上で年末まで番組が決定しているので、いまの時点では継続的な起用を明言するしか無い。ただ、来年以降は、極力ジャニタレを起用しないようにお達しが幹部から出ている。特に、スポンサーが契約を打ち切る可能性が高い2024年4月以降は、CMの関係もあってジャニタレを使えない番組が増える。契約を打ち切った企業がスポンサーの番組にジャニタレが出ていればクレーム対象になりますし、特にスポットCMは番組を指定しないので、調整をするのはかなり困難になる。結果、ジャニタレは番組で使わないという流れになります」(民放関係者)

 すでに、Sexy Zone中島健人がゲスト出演する予定だった『A-Studio+』(TBS系)では、収録が延期になるなど影響がで始めている。テレビ各局は来年以降に「イケメン枠」を開拓する必要が出ているが、そこで注目されているのが非ジャニーズのボーイズグループの面々だ。

 「もっとも注目されているのは、BE:FIRSTです。『第73回NHK紅白歌合戦』にも出場していて知名度は抜群。特に、オーディション番組などを放送した日本テレビは、かなり積極的に起用していくという話です。また、同じく紅白に出ているJO1のメンバーもかなりの番組で起用される予定です。JO1は吉本興業が管理しているグループなので、吉本芸人がMCの番組ではドンドン起用されるでしょう。両グループともに今年の紅白出場が内定しているという話で、全局を挙げてプッシュしていくつもりです」(同上)

 さらに、アイドルのイメージはないものの、テレビ局からの出演の打診が多くなっているのが、LDHに所属するアーティストたちだという。

 「LDHはEXILEを筆頭に、三代目 J SOUL BROTHERS、GENERATIONSと人気の高いグループを抱えている。特にGENERATIONSは白濱亜嵐と片寄涼太を俳優として売出し中で、ジャニーズタレントに匹敵するビジュアルをほこっている。関口メンディーはバラエティ番組でおなじみのタレントですし、今年の年末からGENERATIONSの売出しが加速しそうです。また、K-POP系のイケメンがそろっているRAMPAGEもファンを拡大しているところで、来年の注目株になりそうです」(放送作家)

 そんな中、ここ最近のLDHは、新たなグループが3組同時デビューを果たすなど拡大路線を積極的に行っている。これも、ジャニーズ事務所の失速と関係があるという。

 「LDH系のグループは、パフォーマンスを見せるのがメインだとしても、大半は女性ファンです。

そういった意味では、ジャニーズ事務所は競合になる。新しくデビューするKID PHENOMENON、THE JET BOY BANGERZ、WOLF HOWL HARMONYにおいては、一気にジャニーズグループからファンを奪い取ろうと狙っています。テレビ局にも積極的に営業をかけているようで、ジャニタレに変わる人材として注目されています」(民放関係者)

 事務所は問題を抱え、各メディアが忖度しなくなることで大ピンチを迎えそうなジャニーズタレントたち。ただ一方で、CMスポンサーの問題がなくてもテレビからは徐々に消えていっただろうとテレビ関係者は語る。

 「ドラマや映画でも、ジャニーズタレントでなければ成立しないという作品はない。特に、バラエティ番組ではいなくても成立するものばかりです。

これまで忖度でキャスティングしていましたが、同じギャラならば違うタレントを呼びたかったケースは多々ある。それに、ドラマや映画でも二宮和也目黒蓮木村拓哉などは一定の数字も演技力もありますが、それ以外の若手は仕方なく起用しているケースも多い。そうなると、ジャニーズ事務所に気を使わなくていい分、スポンサーうんぬん関係なく、ジャニタレをキャスティングから外すプロデューサーは多いと思います」

 性加害問題の解決に向けた取り組みがはじまる中、所属タレントたちも正念場を迎えているジャニーズ事務所。今後は、ライバルと忖度なしのガチンコ勝負をすることになるが、ぜひとも実力をしめして欲しいところだ。

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