中森明菜

 中森明菜の「最新音声」にファンが歓喜している。

 1984年のヒット曲「北ウイング」をセルフカバーした新録の「北ウイング-CLASSIC-」が、11月8日に発売されるアルバム『林哲司50周年記念トリビュートアルバム サウダージ』に収録されたことで、10月30日のラジオ番組『垣花正 あなたとハッピー!』(ニッポン放送)で全国初オンエアされたのだ。

 明菜といえば、2017年末のディナーショー以降は活動を休止中だが、22年に公式サイトをリニューアルし、ファンクラブの設立を正式に発表。再始動への期待が高まっていた。今回、ピアノに乗せたバラード調の「北ウイング」が披露されると、ファンの間では「一言で云うなら“感動”」「これが明菜さんの現在なのか~、元気そうでよかった」「昔と変わらず伸びのある少し切ない歌い方だった」など、さまざまな声が飛び交っている。

 となれば、否が応でも期待がかかるのが、大みそかの『NHK紅白歌合戦』への出演だ。

「故・ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、今年の紅白はジャニーズ枠がゼロになることが予想されています。視聴率のワースト更新も予想されるなか、NHKが穴埋めの皮算用をしていたのがK-POP勢でした。

しかし、スケジュール調整する時間もなく、仕込みが間に合わない。また、日本の歌手であれば、レコード会社がプロモーションとして費用負担することもできるが、K-POP勢にはその慣習が通じず、高額なギャラを要求されて目論見が外れてしまった」(テレビ関係者)

 そこで“プランB”として浮上しているのが「昭和歌謡」を前面に押し出した演出だという。

「現在、一部の若年層の間では昭和歌謡がトレンドとなっています。放送中のNHK朝ドラ『ブギウギ』も、戦争と高度経済成長の昭和のど真ん中が舞台とあって絡ませやすい。旧ジャニーズに所属するもすでに脱退済みのたのきんトリオのメンバーや松本伊代早見優、柏原芳恵あたりにもオファーがありそうですが、やはりこのテーマで主役を張れるのは明菜と松田聖子をおいて他にいません。NHKはこれまでも2人へのオファーを繰り返しており、交渉役のプロデューサーとは顔馴染みというのも大きい。

聖子のほうは娘・神田沙也加の不幸からまだ立ち直っておらず、出演は微妙な状況。明菜もまだ人前に出られるほど体調が回復していないようですが、歌声のほうは心配ないことがわかり、VTR出演までこぎつけることができれば、一発大逆転となる可能性十分です」(芸能記者)

 伝説の歌姫復活なら、若者にもジャニーズ以上の興味をひきそうだ。