松本潤

 岡田准一、嵐・二宮和也、生田斗真と旧ジャニーズの“俳優組”が立て続けに退所を発表している。役者として一本立ちできるタレントにとっては、性加害問題で仕事に影響が出ている今の状況にとどまるよりは、独立に踏み切るのが得策と映ったのかもしれない。

 一方で、木村拓哉は早くから新たに設立されるエージェント会社と契約する意思を表明。こちらは古巣との心中を選んだ格好だ。

 そんななか、業界内で去就が注目されているのが嵐の松本潤だという。というのも現在、彼は“微妙”な立場に立たされているからだ。

 松本が主演中のNHK大河ドラマ『どうする家康』は11月12日放送の第43回までの平均世帯視聴率が11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)に低迷。2019年の『いだてん~東京オリムピック噺~』の8.2%に次ぐ“大河ワースト2位”を記録することはほぼ確実だ。

「大河で主演した俳優は視聴率が良ければその後、民放ドラマのギャラ相場が大幅にアップするのが通例。逆に悪ければ、“主演俳優”失格の烙印を押されてしまう。これまで視聴率ワースト2タイは『平清盛』(2012年)と『花燃ゆ』(2015年)の12.0%でしたが、前者で主演した松山ケンイチは以降の民放連ドラ主演は2015年の『ど根性ガエル』(日本テレビ系)1本だけで、後者で主演した井上真央は今年1月期の『100万回 言えばよかった』(TBS系)で6年ぶりに主演に返り咲くまで低迷期が続きました。ジャニーズパワーがなくなりつつある中、松本が同じ道を辿ることになったとしてもおかしくはありません」(テレビ関係者)

 無論、視聴率だけで役者としての価値を図ることはできない。事実、松山の演技力の評価が高いことは業界では周知である。ただ、プライドが高い松本とすれば、ワースト2位は“事務所のイメージ悪化のせい”としたいはずで、二宮同様、独立に踏み切る可能性は高いと見られている。

「しかし、ここにきて『週刊文春』(文藝春秋)にて大河スタッフに『殺すぞ』というワードを使ってパワハラしていたことが報じられてしまった。これにより、松本のイメージは世間だけでなく業界内でも最悪の状況です。松本の“俺様”体質はつとに有名ですから、事務所を飛び出しても、これまでどおり仕事が来るかどうか……」(テレビ誌ライター)

『どうする家康』では松山が徳川家家臣として脇を固めているが、今度はそこが松本のポジションになっていくのだろうか。