研音/桜田ひよりオフィシャルサイト

 毎年、新たなスターが次から次に現れる芸能界。とくに女性俳優は新世代の台頭が目覚ましく、有望株がひしめいている。

2024年にブレイクするシンデレラガールは誰なのか、今年注目すべき逸材たちをピックアップした。

 業界関係者や芸能記者の間で「ネクストブレイク最有力」として最も多く名前が挙がっているのは、20歳の若さながら演技派でもある原菜乃華だ。2022年に公開された新海誠監督のアニメ映画『すずめの戸締まり』で1700人超が参加したオーディションを勝ち抜いて主演に選ばれ、声優デビュー作とは思えない演技力の高さで注目度が跳ね上がった。実は6歳のころから子役として活動していたのでキャリアが長く、そのために若くして演技巧者になったとみられる。

 2023年はNHK大河ドラマ『どうする家康』で徳川家康の孫娘で豊臣秀頼の妻の千姫を好演し、人気ドラマの劇場版として大ヒットした映画『ミステリと言う勿れ』ではヒロインに抜擢された。丸亀製麺「丸亀シェイクうどん」のCMでキュートなダンスを披露する姿も話題となり、今年3月には人気急上昇中の俳優・宮世琉弥とW主演する映画『恋わずらいのエリー』の公開を控えている。

ネクストブレイク最有力の声が多いのも納得の躍進ぶりだ。

 もう一人、俳優としてのブレイクを期待する声が多いのが「めるる」こと生見愛瑠だ。タレントとしてはすでに大ブレイクしており、バラエティやCMで見ない日はないほどだが、実は俳優としても評価が高まっている。

 バラエティのイメージだと「明るいラブコメ作品のヒロイン」を演じそうに思えるが、2023年4月期に出演したテレビ朝日系ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』では、清野菜名、岸井ゆきのら実力派に混じり、メインキャストのひとりとして家族関係に悩みを持つ女性を演じストーリーを盛り上げた。さらに、木村拓哉が主演したフジテレビ系ドラマ『風間公親-教場0-』にゲスト出演し、殺人犯となってしまうシングルマザー役を熱演。SNS上の視聴者からは「バラエティの時と演技のギャップがすごい」「めるるって演技こんなに上手だったの?」などと驚きと称賛の声が飛び交った。

 2023年10月期に放送された日本テレビ系ドラマ『セクシー田中さん』では、「若くて可愛い」ことしか自分の市場価値はないと焦って生きづらさを抱えている派遣社員の女性を演じ、昼は地味なOLで夜はベリーダンサーの顔を持つ主人公と出会い、人生に希望を見出していく姿を好演。ハマリ役として話題になり、視聴者に「俳優・生見愛瑠」の存在を印象づけた。代表作となるような主演作にめぐり合えれば、バラエティと同様に俳優業でもブレイクしそうだ。

 若い世代からの支持という観点でいうと、2023年末に発表された「Z世代が選ぶ!!『2024年ネクストブレイク俳優・女優TOP10』」で1位になった桜田ひよりが最も注目度が高い。同ランキングはバイドゥが提供する日本語入力&きせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」の10~24歳のユーザーを対象に調査したもので、桜田は「どんどん大人っぽくなってかわいいし実力もある」「交換ウソ日記での演技力がすごかった」「小顔だけど見ていて演技や目付きで役が変わって見えるのはすごい」といった声を受けて男女総合のトップとなった。

 小学生時代から子役として活動していた桜田は現在21歳で、2022年に社会現象となったフジテレビ系ドラマ『silent』で、ヒロインの相手役で聴覚障害のある佐倉想(演:目黒蓮)の妹役を演じたことで脚光を浴びた。

2023年は高橋文哉が主演した映画『交換ウソ日記』でヒロインを務めたことなどで注目され、今年5月にはJO1の川西拓実とW主演する映画『バジーノイズ』の公開が控えている。

 高橋にしても川西にしても今をときめく人気イケメンタレントであり、その相手役を務めるとなると下手すればバッシングの対象になりかねないが、むしろ女性層から支持されているところを見ると、彼女は好感度が非常に高いようだ。そうした部分も、Z世代の選ぶ「ネクストブレイク女優」の筆頭となった要因の一つになっているのだろう。

 若手の逸材たちがひしめく状況から誰が抜け出すのか、新たなブレイク女性俳優の登場に期待したい。