今年で22回目となる『R-1グランプリ2024』(フジテレビ系)が3月9日に放送され、平均世帯視聴率5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人3.4%を記録。昨年の世帯5.8%を下まわり、『R-1グランプリ』史上、歴代最低となってしまった。
今年は“ホラ吹き漫談”を披露したトゥインクル・コーポレーション所属の街裏ぴんくが優勝。ファイナルステージでは、街裏、吉住、ルシファー吉岡の3人が熱戦を繰り広げ、審査員5人中、ハリウッドザコシショウ、野田クリスタル、小籔千豊の3人が街裏に投票した。
過去大会では「ネタ時間3分は短すぎる」との指摘も目立っていたが、今年は準々決勝以降のネタ時間が4分に拡大。加えて、コントネタにはセットを組むなど、演出上の工夫も見られた。
ネット上では「全ネタ面白かった!」「ネタ時間増えたし、今年は全体的に丁寧な印象だった」と好意的な声も目立つ。
一方で、「知らないピン芸人のネタって、見ていてフワフワする」「R-1ってスタジオセットはド派手だけど、ネタが始まると急に地味になる」といった意見も一部であるようだ。
『R-1グランプリ』といえば、10年に平均世帯視聴率で歴代最高の14.3%を記録するなど、09~13年は2ケタで好調だったが、14年に7.2%までダウン。15年には2ケタに復活したものの、17年に9.2%となり、以降、減少傾向が見られる。
なお、全国放送されているほかのお笑い大会を見ると、『M-1グランプリ』は2002年の第2回大会以降、すべて平均世帯視聴率で2ケタを記録。
一方、『キングオブコント』は近年、2ケタと1ケタを行ったり来たりしており、17年に始まった『THE W』も21年以降は7~8%と1ケタが続いている。
以下、『M-1グランプリ』『キングオブコント』『R-1グランプリ』『THE W』の歴代視聴率を表で比較したい。
4大お笑いコンテスト歴代視聴率一覧(M-1、KOC、R-1、THE W)
※『M-1グランプリ』の2019年以降は第二部(午後7時~)の視聴率
M-1KOCR-1THE W2001年9.0%2002年10.9%※関西のみ放送(6.5%)2003年10.7%開催なし2004年11.0%※関西のみ放送(8.3%)2005年12.6%8.0%2006年18.0%6.9%2007年18.6%7.9%2008年23.7%11.3%8.3%2009年20.6%14.3%14.1%2010年18.7%13.9%14.3%2011年開催なし14.3%13.9%2012年開催なし12.2%11.3%2013年開催なし9.2%11.6%2014年開催なし8.3%7.2%2015年17.2%15.0%10.2%2016年13.5%12.1%11.8%2017年15.4%9.7%9.2%13.1%2018年17.8%11.6%8.3%11.5%2019年17.2%9.4%9.3%11.6%2020年19.8%11.1%7.1%10.1%2021年18.5%12.4%6.6%8.9%2022年17.9%9.7%6.3%7.3%2023年17.2%8.3%5.8%8.2%2024年5.2%
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