櫻井翔

 3月で日本テレビを退社しフリーになる藤井貴彦アナウンサーが、4月1日からメインキャスターを務める同局系夜の報道番組『news zero』の新体制。

 3月末で同番組のキャスターを退任する、フリーの有働由美子アナ体制から継続するのは、月曜キャスターを務める嵐・櫻井翔のみ。

ほかの曜日は、新パートナー3人を迎えることになり、女優の波瑠が火曜、俳優の板垣李光人が水曜、ドラマーで女優のシシド・カフカが木曜を担当するという。

「藤井アナ体制では、有働アナ体制を刷新するものと思われていた。特に、櫻井は有働アナとはツーカー。真っ先に外れ、3月30日にスタートする有働アナMCの日テレの音楽番組『with MUSIC』で再びタッグを結成するかと思われていたが、まさかの櫻井のみ残留となった」(放送担当記者)

 櫻井といえば、昨年秋、所属する旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)の創業者・故ジャニー喜多川氏の性加害問題による騒動が拡大している中、同番組でコメントを避け続けていただけに、“キャスター失格”の烙印を押されていた。だが、もともと日テレは櫻井に対する“VIP待遇”が目立ち、それは変わらなかったようだ。

「父親が元総務相の官僚で、妹は日テレの社員。

昨年は、櫻井の同局主演ドラマ『ネメシス』を映画化した『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』を公開。1月期には主演ドラマ『大病院占拠』を放送し、ヒットしたわけでもなかったが、今年1月期にその続編『新空港占拠』を放送。映画化もささやかれている。一方、3月で櫻井の冠バラエティー番組『1億3000万人のSHOWチャンネル』が終了。その代わりに新番組がスタートするかと思われていたが、櫻井は新番組より、キャスターを続投する方を選んだようだ」(テレビ局関係者)

 今年は7月からスポーツ界のビッグイベントであるパリ五輪が開催されるが、まだ、各局はメインキャスターを発表していない。だが、どうやら、すでに櫻井には日テレでのキャスターの“確定フラグ”が立っているようだ。

「『zero』のキャスターを務めていた縁で、2008年の北京五輪から夏季と冬季の五輪キャスターを連続で務めていた。しかし、21年の東京五輪は、もともと、嵐のメンバーとしてNHKのスペシャルナビゲーターを務めることが決まっていたので、日テレのオファーは受けることができなかった。しかし、現在、NHKはジャニー氏の問題を受け、旧ジャニーズ勢を新規で起用しない方針を継続中。長年、TBSの五輪キャスターを務めていた中居正広は、旧ジャニーズから独立したこともあり東京五輪ではお呼びがかからず。SUPER EIGHT(元関ジャニ∞)の村上信五は東京五輪ではフジのメインキャスターを務めた。だが、フジは春の改編の旧ジャニーズに対する冷遇ぶりからして、今大会の起用はないだろう。

つまり、櫻井が旧ジャニーズの所属タレントで唯一の五輪キャスター就任が濃厚ということだ」(同)

 日テレのおかげで、櫻井はタレントとしてほぼ“無傷”だったようだ。