「みんな、TVer回してね!」(写真:サイゾーウーマン)

 各局で2022年の夏ドラマが最終回を迎えつつある中、全話世帯平均視聴率でワースト争いをしているのが、『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)と『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(日本テレビ系)なのだという。

 前者はHey!Say!JUMP・中島裕翔、後者はKing&Prince・永瀬廉が主演を務めており、奇しくもジャニーズ事務所所属タレント同士で“ビリ争い”が繰り広げられている状況だが、「秋のジャニーズドラマも不安視されている」(テレビ局関係者)ようだ。

「『純愛ディソナンス』は、高校の音楽教師・新田正樹(中島)と、彼が副担任を務めるクラスの生徒・和泉冴(吉川愛)の“禁断愛”を描くオリジナル作品。物語は第3話の途中から“5年後”に移り、正樹と冴は“元教師と元生徒”として再会を果たします」(芸能ライター)

 同作は、初回世帯平均視聴率4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と“大コケ”状態から始まり、第4話で3.7%を記録して以降、3%台を推移中。数字が悪いだけでなく、ネット上の評判も「高校が舞台の恋愛モノかと思って見始めたのに、5年後になってからつまらなくなった」「サスペンス要素もあって面白いかなと思ったけど、人間関係がドロドロしすぎ」など、パッとしないようだ。

「なかには『ドロドロ系の正統派って感じで好き』『複雑なストーリー展開で面白い』といった好意的な声もあるものの、少数派のようです。同作はフジの『木曜劇場』枠で放送されていますが、9月15日放送の第10話までの平均視聴率は3.9%と、このままでは同枠ドラマの中で歴代ワーストを更新してしまいます」(同)

 一方、『新・信長公記』は、甲斐谷忍氏の漫画『新・信長公記~ノブナガくんと私~』(講談社)の実写版で、織田信長(永瀬)ら“戦国武将のクローン”たちが集う銀杏高校を舞台とした“学園天下獲りエンターテインメント”だ。

「ヒロインは歴史オタクの日下部みやび(山田杏奈)で、信長のほかには豊臣秀吉(なにわ男子・西畑大吾)や伊達政宗(三浦翔平)、武田信玄(満島真之介)、上杉謙信(犬飼貴丈)、黒田官兵衛(濱田岳)、明智光秀(萩原利久)、井伊直政(駿河太郎)、加藤清正(須賀健太)、徳川家康(小澤征悦)といった武将のクローンが登場。

ネット上では女性ファンを中心に『毎週楽しみに見てる』『面白いし、みんなカッコイイ!』などとポジティブな声が飛び交っているのですが、残念ながら視聴率に反映されていません」(同)

 初回6.1%と、微妙な滑り出しだった同作は、第4話で3.8%までダウン。第5、6話は4%台を推移していたものの、第7話で自己最低の3.6%を記録。9月11日放送の第8話までの平均視聴率は4.5%となっており、同ドラマを放送する日テレ「日曜ドラマ」枠の作品において、やはり歴代ワーストが確定しそうな状況だ。

「今期はジャニーズタレント主演ドラマの勢いのなさが浮き彫りとなった格好で、このままでは、10月期のゴールデン・プライム帯に放送されるジャニーズドラマも期待より心配が先に立ちます」(前出・テレビ局関係者)

 中島と同じHey!Say!JUMPの山田涼介が主演を務める『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジテレビ系)は、10月5日に放送開始予定。「週刊ヤングマガジン」(講談社)や同社ウェブサイト「コミックDAYS」にて連載された、井龍一氏(原作)と伊藤翔太氏(作画)による同題漫画の実写版で、山田が演じるのは二重人格の大学2年生・浦島エイジ。共演者には元AKB48・川栄李奈、門脇麦、尾上松也、早乙女太一、遠藤憲一らが発表されている。

「漫画の実写化は原作ファンからブーイングを浴びやすいという懸念もありますが、ここ最近、山田が主演ドラマや映画で結果を出せていないことも不安要素として挙げられます。中島に続いて“大爆死”コースとならなければいいのですが……」(同)

 また、10月中にスタート予定の『クロサギ』(TBS系)では、永瀬と同じKing&Princeの平野紫耀が主演を務める。こちらも、「週刊ヤングサンデー」や「週刊ビッグコミックスピリッツ」(ともに小学館)で連載されていた、夏原武氏(原作)と黒丸(作画)による同名漫画シリーズの実写版だ。

 2006年に当時ジャニーズに所属していた山下智久主演で一度連続ドラマ化され、08年に『映画 クロサギ』も公開されるなど、実績のある作品だが……。

「平野は山下と同様、主人公の“詐欺師をだます詐欺師=クロサギ”こと黒崎を演じます。ただ、“山下版”が人気だったゆえ、どうしても“平野版”は比較されてしまうでしょう。

ネット上にはすでに『山Pの「クロサギ」が見たかった』『平野くんも悪くないけど、また山Pじゃダメだったの?』という声があり、こうした前評判が、視聴率にどう影響してくるか心配ですね」(同)

 そのほか、10月8日からはKis-My-Ft2・玉森裕太主演の『祈りのカルテ~研修医の謎解き診察記録~』(日本テレビ系)がスタート。こちらは知念実希人氏の医療ミステリー小説『祈りのカルテ』(KADOKAWA)シリーズが原作で、玉森が演じるのは純正会医科大学附属病院1年目の研修医・諏訪野良太。脇を固めるのは池田エライザ、矢本悠馬、元乃木坂46・堀未央奈、YU、松雪泰子、椎名桔平、濱津隆之らだ。

「昨今、医療モノやミステリー作品は、安定して人気があるので、手堅く数字を取れそうではあります。しかし、“ヒット作”に導けるかは未知数。玉森は7月期にも深夜ドラマ『NICE FLIGHT!』(テレビ朝日系)で主演していて、“2クール連続主演”となり、疲れもあるでしょうが頑張ってもらいたいところです」(同)

 秋のジャニーズドラマには、前評判を覆し、夏の雪辱を遂げてほしいものだが、果たして――。

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夏クール「ジャニーズドラマがビリ争い」! 中島裕翔と永瀬廉、ともに「歴代ワースト視聴率」更新の危険も
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サイゾーウーマン2022.08.25