北朝鮮のウィーン駐在常設代表部は14日、米国がIAEA理事会で北朝鮮の核保有を「不法」と非難し「非核化」を唱えたことを重大な政治的挑発と糾弾する公報文を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

代表部は、米国の主張は「われわれに憲法と体制の放棄を迫る敵対政策の表れ」であり、共存の意思がないことを示すものだと強調。北朝鮮の核保有は米国の核脅威に対抗し主権と安全を守る必然的選択であり、世界の平和と安定を保証する役割を担っていると主張した。

一方で、米国こそ最大の核保有国として軍縮義務を果たさず、核共有や原潜技術移転を通じて核拡散を推進していると非難。IAEAについても独立性を喪失し、米国の脅威を無視して北朝鮮の正当な権利を問題視していると警告した。

北朝鮮は「核保有国としての地位は不可逆的であり、いかなる干渉も受け入れない」と強調。今後も米国の核威嚇に対処して自衛的核抑止力を強化し、責任ある核保有国として国際的義務を履行していくと表明した。

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