咸鏡北道の党委員会が、北朝鮮最大の祝日である4月15日(金日成生誕日)を前に、若者の間に広がる非社会主義的現象を一掃するよう求める指示文を下したと伝えられた。
デイリーNKの咸鏡北道消息筋によると、同道の党は今月13日、社会主義愛国青年同盟(青年同盟)組織を通じて、国家の安全と体制防衛に反する非社会主義との闘争を強化するよう求める特別指示を発令した。
消息筋は「2月下旬に盛大に閉幕した第9回党大会の決定を徹底するため全国的に統制を強める中、4・15を迎えるにあたり、若年層の思想的動揺を抑え逸脱を未然に防ぐという高度な政治的意図のもとで今回の指示が出された」と説明した。
道党委は、咸鏡北道が国境地帯であるという地域的特性から、韓国のドラマや映画、音楽など外部コンテンツの流入や国外との通話といった違法行為が他地域より頻繁に発生しており、その傾向が弱まっていないと指摘。そのうえで、4・15を迎える4月を起点に、域内のあらゆる非社会主義行為を完全に根絶しなければならないと強調した。
特に指示文では、若者の間で最も露骨に表れている非社会主義的行為として、韓国式の話し方や服装を名指しした。なかでも国境地域の若者の間では韓国式の言葉遣いが日常化し、自国の言語のように自然に使われている点を強く問題視した。
さらに、若者が表向きには革命的スローガンを叫びながら、裏では党や指導者の政策を批判し、資本主義に幻想を抱くという“二重的態度”を示しているとし、これは明白な非社会主義行為であり、例外なく排除・処罰すべきだとした。
消息筋は「表では党と指導者への忠誠を叫びつつ、内心では経済難への不満や苦痛を吐露し、国際的孤立を選ぶ体制に不信を抱くのが現在の若者だ」とし、「今回の指示は、当局がこうした若者の動向に強い焦りを感じていることを示す一面だ」と語った。
一方、青年同盟はこの指示を受け、「今回の4・15は第9回党大会後初の祝日であり、『忠誠心の試金石』となる」として、幹部自らが模範を示し、非社会主義行為を厳しく断罪するよう強く迫ったという。
しかし、若者だけでなく青年同盟の幹部の間でも反応は冷ややかだとされる。
若者たちは、党が掲げる「国家安全」「体制防衛」といったスローガンは、結局のところ自分たちの行動を監視するための口実にすぎないと受け止めており、反発の空気が広がっているという。
また一部の青年同盟幹部からも「若者の不満や動揺を抑えるために武装した取締要員を街頭に配置することが、国家が示した唯一の解決策だ」との声が上がるなど、強圧と統制一辺倒の対応に対する懐疑的で否定的な見方も出ている。








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