アマチュアで高校3冠を達成した「ザ・ドリーム」片岡叶夢(とむ、18)=大橋=が22日、東京・後楽園ホールでB級(6回戦)のプロテストを受験した。23日に合格発表が行われる。

合格すれば、6月10日に後楽園ホールで開催される「Lemino BOXING フェニックスバトル157」でプロデビュー戦に臨む。

 実技試験では、アマ8冠の日本スーパーフライ級13位・中垣龍汰朗(26)=大橋=を相手に3ラウンドのスパーリングを行った。サウスポースタイルから、右のダブルなど多彩なリードパンチを見せると、力強い左ストレートも繰り出した。初めて“聖地”後楽園ホールのリングに上がり「リングのマットの感じとか、見る景色や、ライトなど、アマチュアとはちょっと違う。すごく楽しかった」と目を輝かせた。

 兄は、3月24日にプロデビュー戦で6回TKO勝利を飾ったアマチュア6冠の「ザ・サンダー」片岡雷斗(19)=大橋=。6月10日の興行では雷斗のプロ2戦目も予定されており、兄弟そろい踏みとなる予定だ。

 7人兄弟の4男の叶夢は「すごいうれしいですし、この先、一緒に世界を目指して戦っていくと思う。置いていかれないように、目の前の一戦をしっかり勝っていきたい」と意気込み、将来の目標を「世界チャンピオンになるっていうのは、小さい頃から目標にしてきた。そこはしっかり叶(かな)えたい。あとは、周りに夢や希望を与えられるような、憧れになれるような選手になりたい」と語った。

 大橋ジムでは“仮想・中谷潤人”となり、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)と軽めのスパーリングやマスボクシングの相手も務めている。

尚弥は5月2日に東京ドームでWBA&WBC&WBO世界同級1位・中谷潤人(28)=M・T=との世紀の一戦を控えているが、叶夢は中谷と同じ身長173センチで、リーチも174センチの中谷とほぼ同じ175センチ。同じサウスポーで、広めのスタンスと重心を後ろ気味に置いたスタイルも中谷と似ている。

 これまで約30ラウンド、尚弥と拳を交えた叶夢は「(スパーリングは)本当に手を抜いてくれて、顔とかには思いっきりは打ってこないですけど、スピードだったり、どうしても反応できない。そういうのばかりで、何回やっても同じような感じになってしまう」と明かした。この日のプロテスト後と23日にも、“仮想・中谷”として尚弥のマスボクシングの相手を務めるという。

 「夢を叶えていく」という思いを込め「ザ・ドリーム」と命名した大橋ジムの大橋秀行会長(61)は「(魅力は)やはりパンチがあるところ。左ストレートとか、強い。アマチュアの時はグローブが大きいが、プロの8オンスになったらより持ち味が出るんじゃないか。兄弟なので、井上兄弟のように兄弟で世界チャンピオンになってもらいたいです」と期待した。

 叶夢は2008年1月29日、千葉県生まれ。4歳でキックボクシングを始め、小学3年の時に雷斗の影響でボクシングに転向。中学2、3年時に全国大会優勝。

千葉・習志野高では、高1の国スポ(国体)で優勝すると、高3でインターハイ、国スポを制し3冠を達成。アマ戦績は54勝(25RSC)5敗。

 また高校3年時には、第38回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにも挑戦したイケメン。大橋会長も「マスクはいいよね」と目を細めていた。

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