経済貿易特区である北朝鮮・羅先市で精巧に作られた偽ロシア・ルーブル紙幣が流通し、当局が特別検閲団を急派したという。北朝鮮とロシアの貿易拡大に伴い、羅先市でルーブルの流通量が増える隙を突いて偽札が出回り、当局が迅速に流通経路の追跡に乗り出したものとみられる。
デイリーNKの北朝鮮内部消息筋は、「国家情報局(旧・国家保衛省)が最近、中国・ロシア国境地域に接する羅先市の市場(チャンマダン)で偽ルーブル紙幣が流通した情況を把握し、現地に特別検閲団を急派した」とし、「特別検閲団は今月12日から羅先市一帯を徹底的に調査し、偽ルーブル紙幣の流通経路を重点的に追跡している」と明らかにした。 消息筋によれば、今回の検閲は最近の朝露接近に伴い、貿易現場だけでなく市場でもルーブル使用が増加する中で実施された。今回摘発された偽ルーブル紙幣は、ロシア人の行商人(担ぎ屋)と取引していた市場商人を中心に流通していたという。 消息筋は「ロシアの担ぎ屋と取引していた市場商人が受け取ったルーブルの中から偽札が見つかり、問題が表面化した」とし、「偽ルーブル紙幣は見た目では本物と区別が難しいほど精巧に作られており、商人たちも手の打ちようがなかった」と説明した。 現在、特別検閲団は偽ルーブル紙幣の流通経路と出所を追跡する一方、貿易関係者に加え両替業者にまで調査対象を広げているという。 こうした中、現地商人たちは検閲の長期化の兆しに緊張を隠せずにいる。特別検閲団が全方位的な検閲を実施しているため、今回の事件と直接関係のない商人まで調査対象になる可能性があるとの見方が出ているためだ。 消息筋は「現地では検閲が6月中旬まで続くとの話が出ている」とし、「市場など外貨取引の現場を中心に検閲範囲がさらに拡大するとの噂が広がり、商人たちもすっかり身を縮めている雰囲気だ」と語った。 このため、一部の市場商人からは「最近は市場でルーブルが自然に使われていたのでルーブルで取引していたが、こうなるならドルや人民元を使えばよかった」と後悔混じりの声も上がっているという。
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