玉石混交のイメージもある「中小型株」と「新興株」の有望銘柄とは!? ダイヤモンド・ザイには、大特集「2017年の主役たちが揃い踏み! 最強日本株番付」を掲載。同特集では、日本株を「5万円株」や「10万円株」「中小型株」「大型株」などのジャンルにわけ、2017年の主役株72銘柄を30人のプロが選び、「横綱」「大関」など相撲の番付形式で紹介している。

今回は、そこから「中小型株」と「新興株」の番付を抜粋して紹介していこう! 

隠れた最高益更新株やニッチの精鋭たち!「中小型株」番付を発表

 まずは、「中小型株」の番付に選ばれた、注目の銘柄について紹介する。

 今回、中小型株の番付に選ばれた銘柄は、大きく2つに分けられる。1つは、“中長期で成長が続く、期待が高い事業を展開中”の株。2つ目は“米国の景気拡大期待で株価上昇が開始した、2016年末まで割安に放置されていた株”だ。

 ダイヤモンド・ザイでは、プロが注目し、上記の2タイプのどちらかにあてはまる中小型株12銘柄を、番付形式で紹介している。今回はそのなかから、「横綱」の1銘柄を含めた合計3銘柄を抜粋してみたい(※なお、以下のデータはすべて2017年1月5日時点のもの)。

 ダイヤモンド・ザイでは、中小型株の「横綱」を2銘柄選出しているが、そのうちの一つが「ヤマシンフィルタ(6240)」だ。

ヤマシンフィルタ」は建設機械の油圧回路に用いるフィルターで世界首位。低迷していた建機需要が復活しつつあり、「米国のインフラ拡充策でビジネスチャンス拡大。米国のキャタピラーにも納入」(ラジオNIKKEI和島英樹さん)しており、業績が上向くのは間違いない。中国最大手建機メーカーである三一重工への供給本格化などで、中国市場での拡大も続く見通しだ。

「大関」「前頭上位」に選ばれたのは「竹内製作所」「コメダ」など

 続いて「大関」に選ばれた銘柄の一つが「竹内製作所(6432)」。

竹内製作所」は小型建機が主力の会社で、米国でのインフラ投資拡大の恩恵に加え、為替の想定を1ドル100円にしており、業績の上方修正が期待できる。

「前頭4枚目」は「コメダホールディングス(3543)」。「珈琲所 コメダ珈琲店」をFC方式で運営してる会社で、昭和風のゆったり時間を過ごせる空間が高齢者を中心に支持されており、快進撃を続けている。

話題の人工知能などのテーマ株も勢揃い!「新興株」番付を発表

 続いて、「新興株」の番付も紹介する。

 新興株で構成される東証マザーズ指数は、2016年2月から5月まで急伸したものの、その後は大きく崩れた。その理由は「巷で“上場ゴール”や“プレスリリース芸”と揶揄されるほど、マザーズ銘柄に不信感を生じさせる事例が目立ったからです」(金融ジャーナリスト・岡村友哉さん)

 つまり、上場直後に業績予想を下方修正したり、創業者が保有株をさっさと売り抜けたりするケースが続出したということ。その結果、新興株全体が低迷したのだ。

「ですが、新興市場に磨き方次第でピカピカと輝きを放つ有望株が多いことに変わりはありません。出遅れ感があるだけに、2017年はチャンスが多いともいえます」(SBI証券・藤本誠之さん)

 新興株の最大の魅力は成長性。新興株であれば数年で売上げも利益も数倍になる株は珍しくない。実際、2016年の新興株番付に登場したバイオベンチャーの「そーせいグループ(4565)」は、5年で売上げも利益も20倍以上になり、株価も20倍超に上昇した。

世の中の「大変革」に関わる期待感の強い企業がズラリ!

 ここからは具体的な銘柄を3つ紹介していく。

ダイヤモンド・ザイでは、新興株の「横綱」を2銘柄選出しているが、そのうちの一つが「ロゼッタ(6182)」だ。

ロゼッタ」はAI(人工知能)で自動翻訳の精度を高めようとしている。「高精度の『熟考』シリーズを核に、専門用語に特化したサービスを展開し、企業からの受託翻訳サービス、翻訳・通訳事業、企業研修事業も手掛ける」(ビジネスイノベーション・西堀敬さん)。

「関脇」に選ばれたのは、個性的なビジネスモデルで躍進中の「ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)」。食品会社のM&Aで勢力を急拡大させているが、さらなるM&Aが順調に進めば、東証1部昇格も十分期待できる。

 最後に「前頭6枚目」に選出されたのが「Gunosy(6047)」。キュレーションサイトが総叩きに遭っている最中でも業績を上方修正。逆風下でも利益を伸ばす底力は、将来の大化け株候補と言えるはずだ。

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