「学力は教育によって無限に開発できる」というのはフェイクニュース 一般知能は77%という高い遺伝率を誇る「遺伝的な宝くじ」である [橘玲の日々刻々]

       

 ミラーは、人間の行動は6つの尺度で予測できるという。これが「中核6項目」だ。

 中核6項目は、心理学でいうビッグファイブに一般知能(g因子)を加えたものだ。ビッグファイブは現代心理学の中心理論で、パーソナリティ(人格/性格)は「経験への開放性(O:Openness to experience)」「堅実性(C:Conscientiousness)」「外向性(E:Extraversion)」「同調性(A:Agreeableness)」「神経症傾向(N:Neuroticism)」の組み合わせで構成されているという。――その頭文字をとって「OCEAN」とも呼ばれる。

 ミラーはここに一般知能(G)を加え、神経症傾向を「安定性(S:Stability)」に変えて「GOCASE(ゴーケイス)」という略語をつくった。

――と、ここまで読んで「人間の性格が5つの因子で説明できるなんてうさん臭い」と思っただろう。じつは私も、ずっとビッグファイブ理論には懐疑的だった。性格の特徴なんていくつもあるのだから、アカデミックな装いをした性格診断の類ではないだろうか。

 だがこの疑いは、ある出来事によって粉砕された。それが、ケンブリッジ・アナリティカ事件だ。

 ケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)はデータ分析を専門とする選挙コンサルティング会社で、EU離脱の是非を問うイギリスの国民投票やアメリカ大統領選で、

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2019年1月31日の経済記事

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