全5回にわたってお届けする特集「就職人気企業ランキング2019夏」#2は21年卒の「文系女子」を対象にした人気ランキングだ。#1で取り上げた文系男子と同様に、総合商社の人気ぶりが際立つ結果となった。
好感度高い企業プロモーション
1位の伊藤忠商事をはじめ、三菱商事(3位)、住友商事(8位)、丸紅(9位)、三井物産(10位)とトップ10に総合商社が5社ランクインし、文系男子と同様に商社人気が際立つ結果となった。
1位の伊藤忠商事は、東京・青山という東京本社の立地もさることながら、コーポレートメッセージ「ひとりの商人、無数の使命」をコンセプトに、社員が登場するテレビCMシリーズ「で、未来よし。」が話題を集めた。積極的な企業プロモーションを行う姿勢も学生に好感を持たれている。
講談社(6位、2020年卒26位)、集英社(11位、20年卒31位)、日本テレビ放送網(17位、20年卒116位)、TBSテレビ(25位、20年卒132位)など圧倒的な知名度を誇るマスコミ各社が大幅に順位を上げたことも今回の特徴だ。
出版業界トップの講談社は、総合出版社で唯一サマーインターンシップを実施。「とんがり講座2019夏」と題し、出版社ならではのエッジが利いたテーマを設定。マイページでも動画を公開しており、人気を集めた。
女子学生が気に掛ける働きやすい環境があるか
文系女子は女性が長く働きやすい環境が整っていることや、入社後実際にその制度を活用できるのかどうかを重視する傾向がある。大手損害保険の東京海上日動火災保険(2位)、三井住友海上火災保険(5位)は共に女子学生の採用が多く、制度の活用実績も豊富な点が好感を持たれている。
国内化粧品シェアトップで、圧倒的なブランドイメージを誇る資生堂(4位)は国内の女性管理職が19年に3割を超えたほか、将来の女性社長の誕生に向け、社長自らが塾長となって、女性リーダー育成塾を開催するなど先進的な女性活躍推進の取り組みも評価されている。
過去3回分の順位を含めた全150社ランキング完全版は、ダイヤモンド・オンラインで公開している。
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