DCMホールディングス、株主優待を変更！　優待品が 「自社商品⇒買い物優待券」に変更、同時に配布基準 の変更＆長期保有優遇制度の導入も行われることに！

　DCMホールディングスの株主優待は、毎年2月末時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「100株以上を保有する株主を対象として、日用品を中心とした『自社ブランド商品詰め合わせ』を贈呈」というものだった。

　今後は、従来の「100株以上」に加えて、「500株以上」と「1000株以上」を保有する株主を対象とした配布区分が新設されるほか、新たに「3年以上継続保有する株主」を優遇する長期継続保有優遇制度を導入。また、株主優待品の内容が、「自社ブランド商品詰め合わせ」から「株主買物優待券」に変更される。

　この株主優待の変更は、2020年2月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。なお、初回限定で、長期継続保有の優遇制度の適用条件が変更され、2年以上継続保有する株主も、優遇の対象となる（※本来は3年以上継続保有する株主が対象）。

　DCMホールディングスの2020年1月8日時点の株価（終値）は1055円なので、変更後の株主優待の利回りを計算すると、以下のようになる。

【変更後】
（100株・3年未満保有の場合）
投資金額：100株×1055円＝10万5500円
優待品：株主買物優待券500円分
優待利回り＝500円÷10万5500円×100＝0.47％

（100株・3年以上保有の場合）
投資金額：100株×1055円＝10万5500円
優待品：株主買物優待券2000円分
優待利回り＝2000円÷10万5500円×100＝1.89％

（500株・3年未満保有の場合）
投資金額：500株×1055円＝52万7500円
優待品：株主買物優待券1000円分
優待利回り＝1000円÷52万7500円×100＝0.18％

（500株・3年以上保有の場合）
投資金額：500株×1055円＝52万7500円
優待品：株主買物優待券3000円分
優待利回り＝3000円÷52万7500円×100＝0.56％

（1000株・3年未満保有の場合）
投資金額：1000株×1055円＝105万5000円
優待品：株主買物優待券2000円分
優待利回り＝2000円÷105万5000円×100＝0.18％

（1000株・3年以上保有の場合）
投資金額：1000株×1055円＝105万5000円
優待品：株主買物優待券5000円分
優待利回り＝5000円÷105万5000円×100＝0.47％

　DCMホールディングスの株主優待は、「自社ブランド商品の詰め合わせ（例年は日用品のセット）」から、自社グループ店舗で使える「株主買物優待券」に変更され、長期保有優遇制度も新たに始まり、配布基準も変更された。これらの変更後は「100株を3年以上継続保有したとき」の株主優待利回りが1.89％となり、もっとも株主優待利回りが高くなる。変更前の自社ブランド商品詰め合わせの金額は公開されていないため、株主優待利回りが厳密に上がるのか下がるのかは不明だが、「100株を3年未満保有」でもらえる「株主買物優待券」は500円分なので、従来よりも株主優待利回りは下がった可能性のほうが高そうだ。また、「株主買物優待券」はオンラインショップでは利用できず、実店舗でも「ケーヨーデイツー」など一部店舗では利用できないので、利便性の面でも従来より悪化したと言えそうだ。

　DCMホールディングスは、「DCMカーマ」「DCMホーマック」「DCMダイキ」などのホームセンターを全国674店舗（2020年1月6日時点）展開する、ホームセンター業界のトップ企業。