2021年卒学生の就職活動が本格化するなか、イマドキの優秀な学生はどんな企業を目指しているのか、人事担当者のみならず気になるところです。

 そこで就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、すでに10万人以上の登録がある2021年卒の学生ユーザーがOpenWorkでどんな企業に注目し、企業研究を行っているのかを調査。

これまでも発表されてきた人気企業ランキングではわからない、学生が社員クチコミを「実際に調べている」企業を明らかにしました。

 今回はその中から、京都大学の学生が注目している企業のランキングを紹介します。

※OpenWorkを利用する2021年卒の学生ユーザー10万7237人(2020年2月6日時点)に限定し、検索された数の多い企業を集計。今回はその中から、東京大学の学生2035人に検索された数の多い企業をランキングにしている。

1位関西電力、2位野村総合研究所
京大生が選ぶ就職注目企業ランキング

「京大生が選ぶ、就職注目企業ランキング」1位に選ばれたのは、関西電力です。2位は野村総合研究所、3位には東海旅客鉄道(JR東海)がランクインしました。

京大生はやはり関西で就職したい?
村田製作所、大阪ガスなども上位に

 京大生が選ぶ就職注目企業には、1位の関西電力、3位のJR東海といった関西に拠点を持つ企業がランクインしています。

 では実際に、京大生に注目されている企業にはどういった働きがいや成長環境があるのか、新卒入社した社員のクチコミから見ていきましょう。

1位 関西電力の社員クチコミ

「働きがいは自分の働きが関西の地域社会を支えていると言う自負。若手を積極的に育てようという風土があり、特に入社後数年は研修が目白押しである。また、職場でのOJTも充実しており安心してスキルアップに励むことができる。国家資格取得も奨励されており資格を取りたいと考えている者にとっては良い環境の会社であると言える」(総合職、男性)

2位 野村総合研究所の社員クチコミ

「部署によっては若手のうちからプロジェクトリーダーを任される人もいるので、成長スピードは早いと思う。

上司にもよるが、希望するキャリアプランに合うようにジョブアサインしてくれるケースも多いのではないかと思う。また、周りがすごく優秀なので、刺激は多い」(アプリケーションエンジニア、女性)

3位 JR東海の社員クチコミ

「自分の携わった仕事が社会に大きな影響を与えるところに働きがいを感じた。社内でキャリアを積み続ける場合、数年単位の部署異動で様々な部署を経験することで、多様な業務経験や俯瞰的な視野、社内での人間関係が培われて良いと思う。一方、社外にも通用するスキルを磨くという観点では、部署異動が必ずしも本人希望で行われるものではないため、特定の専門性を磨くことは容易ではない」(総合職、男性)

 前回紹介した「東大生が選ぶ、就職注目企業ランキング」では、外資系コンサルティングファームが上位を占めていましたが、京大生編では5位以下でも7位パナソニック、12位村田製作所、15位サントリーホールディングス、20位大阪ガスなど、関西地方に本拠地を構える企業が数多くランクインしています。

 もちろんコンサルティングファームを目指す学生もいますが、こうした“地元企業”に就職して貢献したいという層がいるのが京大生の特徴といえそうです。

(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)

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