株式会社小林洋行が、「おこめ券」の株主優待を一部変更することを、2020年2月27日に発表した。

 小林洋行の株主優待は、毎年3月末時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「100株以上の株主に『おこめ券』2枚(880円相当)を贈呈。

1000株以上の株主に『おこめ券』5枚(2200円相当)を贈呈」というものだった。

 今後も優待品には変わりはないが、新たに「1年以上の継続保有」が株主優待の権利獲得の必須条件となる。

 小林洋行の株主優待の変更は、2021年3月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。2020年3月末時点の株主優待は、継続保有期間に関係なく実施される。

小林洋行の株主優待制度の変更前と変更後 (変更前) 基準日 保有株式数 株主優待内容 3月末 100株以上
1000株未満 おこめ券2枚(880円相当) 1000株以上 おこめ券5枚(2200円相当) (変更後) 基準日 保有株式数 保有期間 株主優待内容 3月末
(2021年3月末~) 100株以上
1000株未満 1年以上 おこめ券2枚(880円相当) 1000株以上 1年以上 おこめ券5枚(2200円相当)小林洋行の株主優待優待利回りは?

 小林洋行の2020年2月28日の株価(終値)は234円なので、株主優待利回りを計算すると、以下のようになる(変更前後で利回りは変わらず)。

(100株保有の場合)
投資金額:100株×234円=2万3400円
優待品:おこめ券880円相当
優待利回り=880円÷2万3400円×100=3.76%

(1000株保有の場合)
投資金額:1000株×234円=23万4000円
優待品:おこめ券2200円相当
優待利回り=2200円÷23万4000円×100=0.94%

 小林洋行の株主優待品は、個人投資家に人気の「おこめ券」だが、今回の変更によって「1年以上の継続保有」が必須条件となってしまった。

それでも、100株保有時の株主優待利回りは3.76%と高水準。配当利回りは1.07%あるので、100株保有時の配当+株主優待利回り=4.83%となる。
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 小林洋行は商品先物取引事業や不動産事業などを展開する企業。2月7日に発表された、2020年3月期(通期)の第3四半期の連結業績は、営業収益27億3700万円(前期比7.4%増)、営業利益2億1300万円の赤字、経常利益1億7200万円の赤字、四半期純利益1億3100万円の赤字。通期の予想は公表していない。

■小林洋行業種コード市場権利確定月証券・商品先物取引業8742東証1部3月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り234円100株2万3400円1.07%※株価などのデータは2020年2月28日時点。
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※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。