シイエム・シイが、2020年9月期の期末配当で「1株あたり2円」の「名古屋証券取引所市場第二部上場記念配当」を実施すると、2020年4月1日の11時に発表した。これにより、前期比では「10円」の増配となり、予想配当利回りは3.42%にアップした。

 シイエム・シイは、2020年9月期の予想配当を、普通配当「48円」、記念配当「2円」、合計の年間配当額を「1株あたり50円」と発表した。なお、シイエム・シイは中間配当を実施しておらず、配当は期末配当(9月)のみの実施。

 シイエム・シイの前回の配当予想は普通配当のみの「48円」だった。今回、名古屋証券取引所第二部への上場記念配当の「2円」が加わったことで、シイエム・シイの配当利回り(予想)は3.28%⇒3.42%にアップした。

 また、2019年9月期の配当は「1株あたり40円」だったので、前期比で「10円」の増配となる。
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 シイエム・シイは、2020年3月25日に「名古屋証券取引所市場第二部」への上場が承認されている。

そして本日(2020年4月1日)の名証2部上場に合わせて、記念配当の実施が決まった形だ。

シイエム・シイの過去12期の配当の推移は?■シイエム・シイ(2185)の過去12期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2009/913.3円2015/928.3円2010/920円2016/928.3円2011/920円2017/928.3円2012/923.3円2018/936円2013/923.3円2019/940円2014/926.7円2020/950円
(予想)

 シイエム・シイは2008年の上場以来、一度も減配をしておらず、増配傾向を維持している。2020年9月期は前述の通り増配予想のため、順当にいけば11期連続の”非減配”となる。なお、直近では増配を継続しており、3期連続増配となる見込みだ。
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 また、シイエム・シイの連続増配期間は3年と決して長くはないが、配当額の伸び具合には注目しておきたい。2017年9月期から2020年9月期までの3年間で、年間配当額は「1株あたり28.3円」から「1株あたり50円」まで、なんと1.76倍にまで増加している。


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シイエム・シイの配当利回りは?

 シイエム・シイの2020年4月1日時点の株価(終値)は1460円なので、記念配当を加味した場合の配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※シイエム・シイの配当利回り】
株価:1460円
年間配当額:普通配当48円+記念配当2円=50円
配当利回り=50円÷1460円×100=3.42%

 シイエム・シイの配当利回りは3.42%(記念配当を加味しない場合は3.28%)。2020年3月の東証1部の平均利回りは2.41%(配当実施企業のみ)なので、シイエム・シイの配当利回りは「高め」と言えるだろう。

 シイエム・シイは名古屋市を拠点とするマーケティング会社。大手自動車会社の技術マニュアルで約50%のシェアを持つ、マニュアル業界最大手。モビリティ、製造業などの市場で、マニュアル制作・ICT開発・戦略⽀援を掛け合わせたサービスを展開している。

2020年9月期(通期)の連結業績予想は、売上高3.9%増、営業利益11.3%増、経常利益10.6%増、当期利益20.5%増と好調(すべて前期比)。

■シイエム・シイ業種コード市場年間配当額サービス業2185東証JASDAQ、名証2部50円株価(終値)単元株数最低投資金額配当利回り1460円100株14万6000円3.42%※株価などのデータは2020年4月1日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。