武蔵野興業株式会社が、映画無料優待券などがもらえる株主優待を改悪することを、2020年8月19日の15時に発表した。

 武蔵野興業の株主優待は、毎年9月末と3月末時点の株主に実施されており、従来の内容は「100株以上を保有する株主に、保有株数に応じて『新宿武蔵野館』の映画無料優待券や、『新宿武蔵野館』または『シネマカリテ』で利用できる映画割引優待券、映画優待証を年2回贈呈」というものだった。

 今後も武蔵野興業の株主優待品の内容は変わらないが、映画無料優待券の枚数が減らされ、代わりに割引優待券の枚数が増加される。

 なお、映画割引優待券は、1作品を「新宿武蔵野館」または「シネマカリテ」のいずれか1館にて800円で鑑賞可。

 武蔵野興業が株主優待を変更する理由は「新型コロナウイルス感染症の影響が基幹事業であります当社映画興行事業に大きく及んでおり、同事業での収益確保が当面の課題となっております。このような状況の中で、今後の収益性の確保に つきまして検討を行いました結果(中略)株主優待制度の内容を変更することを決定いたしました」とのことだ。

 武蔵野興業の株主優待の変更は、2020年9月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。

武蔵野興業の株主優待制度の変更前と変更後 (変更前) 基準日 保有株式数 株主優待内容 9月末・3月末 100株以上 ◆「武蔵野館」映画無料優待券6枚(×年2回)
◆映画割引優待券6枚(×年2回) 200株以上 ◆「武蔵野館」映画無料優待券12枚(×年2回)
◆映画割引優待券12枚(×年2回) 300株以上 ◆「武蔵野館」映画無料優待券18枚(×年2回)
◆映画割引優待券18枚(×年2回) 500株以上 個人通用株主優待証(×年2回) 800株以上 同伴1名通用株主優待証(×年2回) 1000株以上 同伴2名通用株主優待証(×年2回) (変更後) 基準日 保有株式数 株主優待内容 9月末・3月末 100株以上 ◆「武蔵野館」映画無料優待券4枚(×年2回)
◆映画割引優待券8枚(×年2回) 200株以上 ◆「武蔵野館」映画無料優待券8枚(×年2回)
◆映画割引優待券16枚(×年2回) 300株以上 ◆「武蔵野館」映画無料優待券12枚(×年2回)
◆映画割引優待券24枚(×年2回) 500株以上 個人通用株主優待証(×年2回) 800株以上 同伴1名通用株主優待証(×年2回) 1000株以上 同伴2名通用株主優待証(×年2回)

 武蔵野興業の株主優待は映画の無料券や割引券。今回の変更で無料券が減らされ、割引券が増える形に変更された。新型コロナウイルスの影響で、レジャー関連事業を手掛ける企業には逆風が吹いており、今回の変更もやむを得ないと言えそうだが、無料券目当てに株主優待を保有していた個人投資家は多いと見られ、失望感が広がりそうだ。
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 武蔵野興業は映画興行のほか、自動車教習所の運営や不動産事業などを手掛ける企業。2021年3月期は、通期の連結業績予想を公表しておらず、第1四半期決算も、新型コロナウイルスの影響で発表が遅れている状況。ちなみに、2020年3月期の連結業績は、売上高15億1200万円(前期比10.4%減)、営業利益500万円(前期比95.8%減)、経常利益3900万円(前期比75.5%減)、当期純利益5100万円の赤字となっている。緊急事態宣言で映画館や教習所を一時的に休業したことなどから大打撃。

当面は苦境が続く見通し。

■武蔵野興業業種コード市場権利確定月サービス業9635東証2部9月末・3月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り2038円100株20万3800円ー※株価などのデータは2020年8月19日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
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