芸人のスキャンダルは数多くあれど、アンジャッシュの渡部建さん(53)の一件は衝撃的で記憶に新しいでしょう。不倫スキャンダルから6年たった今も地上波に本格復帰できていない渡部さんですが、実は、お笑いファンからはじわじわと再評価の声が上がっています。


最近では、千鳥がMCを務める『チャンスの時間』(ABEMA)9月13日配信回で、渡部さんが「吉本は所属タレントに甘すぎませんか!?」「先輩が後輩に厳しく言う吉本興業の伝統?……はぁ!?」とブチギレてみせ、大ウケしていました。

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地上波に出られない彼が、なぜか再評価されている理由とは?

スキャンダルから6年、地上波は千葉テレビだけ

まず、6年前のスキャンダルと、その後をおさらいしておくと――。

シュッとしたビジュアルやスマートな芸風にグルメキャラと、引っ張りだこだった渡部さんに、大スキャンダルが発覚したのが2020年6月でした。多目的トイレで複数の女性と不倫をしていたという報道で、彼のスマートな芸風とかけ離れた事実に、「女性をモノとして見ている」「妻・佐々木希さんとまだ1歳の子がいるのにありえない」と世間からは当然の大バッシング。渡部さんはその後、行為を認めて謝罪会見も行い、芸能活動を全面的に自粛しました。

2022年2月に芸能活動の再開を発表したものの、SNS等では「もう顔も見たくない」という声が止まず、地上波でのテレビ出演は、2004年から放送されている初冠番組『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)だけに。

2023年には佐々木希さんが第2子を出産、仕事と育児に奮闘する佐々木さんの株は上がり続け、相対的に渡部さんの株が下がり続ける現象が起きてきました。

YouTubeや配信番組で、過激にいじられる

本格的な地上波復帰ができない中、実はここ数年で、YouTubeや配信番組では少しずつ露出が増えている渡部さん。それも、同じ番組やチャンネルに再び声がかかったり、高評価を得たりしているのです。

まず、活動復帰直後から準レギュラーとも言えるほど出演しているのが、前述の千鳥MCの『チャンスの時間』(ABEMA)。渡部さんの「謝罪会見のやり直し」(25年9月)や「渡部を爆破しますロケ」(26年4月)などのほか、永野さんなど毒のある芸人たちからの「この犯罪者」「俺たちはまだ許していない」という過剰な渡部批判が笑いを生み、渡部さん出演回は大人気に。

「謝罪会見やり直し!」も。過激にいじられるアンジャッシュ渡部、地上波出禁でヤケクソ芸の新境地に
話題となった渡部の「謝罪会見やり直し」『チャンスな時間』2025年9月14日(C)AbemaTV,Inc.
同番組は「ここまでいじっていいんだ」「渡部はこんなに面白く返せるんだ」という、不祥事後の渡部さんの取り扱い説明書にもなっています。

「昔の渡部より、今のほうが面白い」の声も

また、さまぁ~ずの公式YouTubeチャンネル「さまぁ~ずチャンネル」では、渡部さんをわざとキレさせるドッキリや、特定のフレーズにツッコませたりする企画などが大好評。

例えば、最初は「どんなお仕事もやらせていただいています」と恐縮する渡部さんが、過剰に下ネタに反応したり反省芸をいじられて、謙虚の仮面が剝がされていったりする姿が爆笑を呼んでいるのです。

さまぁ~ずの2人が「渡部って実在してるんだね」「興奮って言葉使って大丈夫なの?」などと悪ノリするのも面白く、「渡部回にハズレなし」「やっぱり芸人としての実力はすごい」「昔の渡部より今のほうが面白くて好き」と視聴者に好評なのです。


「地上波に出られない」が逆に武器?

こうした再評価は、「もらった仕事はなんでもやる」ので過激な企画ができることに加えて、単純に渡部さんの芸人としてのスキルや対応力の高さ、ワードセンスの巧みさもあるでしょう。

また、地上波では出演すらできない渡部さんを、他の芸人たちが面と向かって思いっきりいじれるので、番組自体がコンプラ度外視で面白くなるのです。

「謝罪会見やり直し!」も。過激にいじられるアンジャッシュ渡部、地上波出禁でヤケクソ芸の新境地に
「炎上の禊 渡部を爆破します」という、ありえない生還ロケも。『チャンスな時間』2026年4月26日のサムネイル(C)AbemaTV,Inc.
6年前の不祥事は内容が内容なだけに、「顔も見たくない」という視聴者は今なお少なくないでしょう。しかしだからこそ、見たい人だけが見ればいいYouTubeや配信番組では、渡部さんを見たいお笑いファンが増えているのかもしれません。

企業セミナーから、結婚式のVTR出演まで何でもやる

現在は、企業向けの講演会やセミナー、コミュニケーション術をまとめた書籍の刊行、結婚式のVTR出演、自身のYouTubeチャンネルなど、いろいろな活動をしている渡部さん。

表向きには「地上波復帰を目指している」と言っているものの、YouTubeや配信番組だからこそできる“スキャンダルいじられ”や情けない姿を見せる現在地は、逆に芸人としてはおいしい立ち位置とも言えます。

これからも、独自の笑いの道を突き進んでほしいものです。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中
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