学情は、2021年10月期の配当を前期比で「増配」とする予想を、2020年12月7日の15時に発表した。これにより、学情の配当利回り(予想)は2.50%⇒2.75%にアップした。

 学情が発表した2020年10月期の決算短信によると、2021年10月期の予想配当は中間配当(4月)が「16円」、期末配当(10月)が「17円」、合計の年間配当額は「1株あたり33円」となっている。

 学情の2020年10月期の配当は「1株あたり30円」だったので、前期比で「3円」の増配となる。今回の増配発表によって、学情の配当利回り(予想)は2.50%⇒2.75%にアップすることとなった。
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 学情は配当予想とともに業績予想も発表しており、2021年10月期は前期比で「増収・増益」の業績予想となっている。また、学情は株主還元について「配当性向40~50%の水準を維持」としていることから、2021年10月期の業績予想を受けて、今回の増配が決まった形だ。

 なお、増配や業績予想などが発表されたことを受けて、学情の株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2020年12月7日)の終値1199円より41円高い1240円(+3.42%)を記録しており、明日の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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学情の過去10期の配当の推移は?■学情(2301)の過去10期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2012/1010円2017/1032円2013/1010円2018/1034円2014/1016円2019/1037円2015/1024円2020/1030円2016/1028円2021/1033円
(予想)

 学情は、2014年10月期から2019年10月期まで連続増配が続いていたが、2020年10月期に”減配”となったことで、連続増配はストップしてしまった。しかし、2021年10月期の配当予想「1株あたり33円」が予想通りに実施されれば、再び前期比で”増配”となる見通しだ。
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 また、学情の配当額の伸び具合も確認しておきたい。増配傾向が始まる直前の2013年10月期から2021年10月期までの8年間で、学情の年間配当額は「1株あたり10円」から「1株あたり33円」まで、3.3倍に増加している。2021年10月期以降、増配傾向を維持できるか注目だ。
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 参考として、学情の株価も確認しておこう。

学情の株価は、2013年10月の終値927円から本日(2020年12月7日)の終値1199円まで、1.29倍に上昇した水準で推移している。

■学情(2301)の株価チャート/月足・10年

学情の配当利回り、配当+株主優待利回りは?

 学情の2020年12月7日時点の株価(終値)は1199円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※学情の配当利回り】
株価:1199円
年間配当額:中間16円+期末17円=33円
配当利回り:33円÷1199円×100=2.75%

 学情の配当利回りは2.75%。2020年11月の東証1部の平均利回りは1.95%(配当実施企業のみ)なので、学情の配当利回りは「やや高め」と言える。
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 また、学情は、1単元(100株)以上の株式保有で「オリジナルQUOカード」がもらえる株主優待を実施している。

■学情の株主優待制度の詳細 基準日 保有株式数 株主優待内容 10月末 100株以上 オリジナルQUOカード500円分

 学情の2020年12月7日時点の株価(終値)は1199円、配当利回りは2.75%なので「配当+株主優待利回り」を計算すると、以下のようになる。

【※学情の配当+株主優待利回り(100株保有時)】
投資金額:100株×1199円=11万9900円
優待品(オリジナルQUOカード):500円分
株主優待利回り:500円÷11万9900円×100=0.42%
配当+株主優待利回り:2.75%+0.42%=3.16%

 学情の「配当+株主優待利回り」は100株保有時で3.16%。利回りはそれなりであるうえ、株主優待の内容は個人投資家に人気の「QUOカード」なので、今回の増配を機に長期保有を検討する価値は十分にありそうだ。
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 学情は、就職サイトの運営や合同企業説明会「就職博」などを手掛ける人材総合情報企業。新卒向け就活・就職サイト「あさがくナビ(朝日学情ナビ)」や、20代・第二新卒向けの転職サイト「Re就活」を運営している。2021年10月期(通期)の業績予想は、売上高13.6%増、営業利益32.1%増、経常利益21.7%増、当期純利益21.8%増と好調(すべて前期比)。
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■学情業種コード市場年間配当額(予想)サービス業2301東証1部33円株価(終値)単元株数最低投資金額配当利回り(予想)1199円100株11万9900円2.75%※株価などのデータは2020年12月7日時点。
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