神島化学工業は、「未定」としていた2021年4月期の配当予想を発表し、前期比で「増配」とする予想を、2020年12月10日の15時に発表した。これにより、神島化学工業の配当利回り(予想)は2.46%となった。

 神島化学工業は、2021年4月期の予想配当を、中間配当(10月・権利確定済み)が「10円」、期末配当(4月)が「15円」、合計の年間配当額は「1株あたり25円」とすると発表した。

 神島化学工業の2020年4月期の配当は「1株あたり20円」だったので、前期比で「5円」の増配となる。今回の増配発表によって、神島化学工業の配当利回り(予想)は2.46%となった。
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 また、神島化学工業は配当予想とともに業績予想も発表しており、2021年4月期は前期比で「減収・増益」の業績予想となっている。この業績予想を受け、神島化学工業は今回の「増配」を決定した形だ。

神島化学工業の過去14期の配当の推移は?■神島化学工業(4026)の過去14期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2008/40円2015/48円2009/40円2016/412円2010/43円2017/420円2011/46円2018/424円2012/46円2019/420円2013/46円2020/420円2014/48円2021/425円
(予想)

 神島化学工業は、連続増配ではものの、2010年4月期に復配して以降は増配傾向が続いている。そして、2021年4月期の配当予想「1株あたり25円」が予想通りに実施されれば、3年ぶりの”増配”となる見通しだ。ちなみに、2018年4月期には「1株あたり4円」の”創業100周年記念配当”が実施されている。
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 また、神島化学工業の配当額の伸び具合も確認しておきたい。復配となった2010年4月期から2021年4月期までの11年間で、神島化学工業の年間配当額は「1株あたり3円」から「1株あたり25円」まで、8.3倍に増加している。
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 参考として、神島化学工業の株価も確認しておこう。神島化学工業の株価は、2010年4月の終値240円から本日(2020年12月10日)の終値1013円まで、4.2倍に上昇している。

■神島化学工業(4026)の株価チャート/月足・15年

神島化学工業の配当利回りは?

 神島化学工業の2020年12月10日時点の株価(終値)は1013円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※神島化学工業の配当利回り】
株価:1013円
年間配当額:中間10円+期末15円=25円
配当利回り:25円÷1013円×100=2.46%

 神島化学工業の配当利回りは2.46%。2020年11月の東証1部の平均利回りは1.95%(配当実施企業のみ)なので、神島化学工業の配当利回りは「やや高め」と言える。なお、神島化学工業は株主優待を実施していない。
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 神島化学工業は、窯業系内装材(内壁材)・外装材(外壁材、軒天材、耐火パネル等)を主力とする無機化学メーカー。化成品(酸化マグネシウム等)やセラミックス(レーザー用YAGセラミックス等)も扱っている。2021年4月期(通期)の業績予想は、売上高9.4%減、営業利益24.0%増、経常利益37.3%増、当期純利益41.4%増となっている(すべて前期比)。
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■神島化学工業業種コード市場年間配当額(予想)ガラス・土石製品4026東証2部25円株価(終値)単元株数最低投資金額配当利回り(予想)1013円100株10万1300円2.46%※株価などのデータは2020年12月10日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 
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