任天堂は、2021年3月期の予想配当を修正し、中間配当(9月・権利確定済み)が「810円」、期末配当(3月)が「1070円」、合計の年間配当額は「1株あたり1880円」とすると発表した。
年間配当額の前回予想は「1株あたり1260円」だったので、前回予想より「620円」の増配となる。今回の増配発表により、任天堂の配当利回り(予想)は2.01%⇒3.00%にアップした。
また、任天堂の2020年3月期の配当は「1株あたり1090円」だったので、前期比では「790円」の増配となる見込み。
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任天堂は今回、配当予想の修正とともに業績予想の修正も発表しており、2021年3月期は前回予想比で「増収増益」の業績予想となっている。任天堂は業績に連動する配当方針をとっていることから、前回予想比で「増収増益」の業績予想を受けて、今回の「増配」が決まった形だ。
なお、増配や業績予想の修正などが発表されたことを受けて、任天堂の株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2021年2月1日)の終値6万2640円より960円高い6万3600円(+1.53%)を記録している。明日以降の株式市場でどういう値動きをするのか、注目しておこう。
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(予想)
任天堂は2017年3月期以降、連続増配を継続しており、2021年3月期の配当予想「1株あたり1880円」が予想通りに実施されれば、”5期連続増配”を達成することになる。
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また、任天堂の配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2016年3月期から2021年3月期までの5年間で、任天堂の年間配当額は「1株あたり150円」から「1株あたり1880円」まで、12.5倍に急増している。
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配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、任天堂の株価は2016年3月の終値1万6000円から2020年12月に記録した年初来高値6万7880円まで、4.2倍に上昇している。なお、本日(2021年2月1日)の終値は6万2640円なので、2016年3月の終値から3.9倍に上昇した水準で推移している。
■任天堂(7974)の株価チャート/月足・10年
任天堂の配当利回りは?任天堂の2021年2月1日時点の株価(終値)は6万2640円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。
【※任天堂の配当利回り】
株価:6万2640円
年間配当額:中間810円+期末1070円=1880円
配当利回り:1880円÷6万2640円×100=3.00%
任天堂の配当利回りは3.00%。2021年1月の東証1部の平均利回りは1.92%(配当実施企業のみ)なので、任天堂の配当利回りは「やや高め」と言える。なお、任天堂は株主優待を実施していない。
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任天堂は、「Nintendo Switch」などのゲーム機およびゲームソフトの製造・販売を主軸とする企業。海外売上高比率は7割を超える。2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高22.3%増、営業利益58.9%増、経常利益52.6%増、親会社株主に帰属する当期利益54.7%増と好調(すべて前期比)。
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