株式会社ツクイホールディングスが株主優待を廃止し、配当予想を「無配」とすることを、2021年2月8日の16時に発表した。

 ツクイホールディングスの株主優待は、毎年3月末時点の株主を対象に実施されており、内容は「100株以上を保有する株主に、自社グループ対象施設の利用料割引(介護付有料老人ホームは月額3000円割引、サービス付高齢者向け住宅は月額1000円割引)を実施」というものだった。

 しかし、この株主優待は2020年3月末の株主に実施された分を最後に「廃止」される。ツクイホールディングスは同時に、配当予想を「無配」とすることも発表している。

 これは、MBKP Life合同会社がツクイホールディングスに公開買付け(TOB)を実施するため。なお、公開買付けが成立すれば、ツクイホールディングスは上場廃止になる見通し。

廃止されるツクイホールディングスの株主優待制度の詳細 ■廃止されるツクイホールディングスの株主優待制度の詳細 基準日 所有株式数 株主優待内容 3月末 100株以上 自社グループ対象施設の利用料割引
(介護付有料老人ホームは月額3000円割引、
サービス付高齢者向け住宅は月額1000円割引)

 ツクイホールディングスの株主優待は、自社グループで運営する老人ホームなどの利用料割引だったが、今回廃止が発表された。残念に思う投資家もいそうだが、公開買付け価格は924円なので、今後、ツクイホールディングスの株価は公開買付け価格の924円付近まで上昇する可能性が高い。

実際、SBI証券の夜間取引(PTS取引)では一時、当日(2月8日)の終値685円より100円も高い785円(+14.60%)を記録しており、明日以降もTOB価格の924円付近までは上昇を続けることになりそうだ。
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 ツクイホールディングスはデイサービスや有料老人ホームの運営などを手掛ける企業。2021年3月期の連結業績予想は、売上高が943億6700万円(前期比3.5%増)、営業利益が33億3200万円(前期比21.4%減)、経常利益が39億6600万円(前期比0.1%減)、当期純利益が21億6700万円(前期比10.3%増)。

■ツクイホールディングス業種コード市場権利確定月サービス業2398東証1部3月末株価(終値)必要株数最低投資金額配当利回り685円100株6万8500円ー※株価などのデータは2021年2月8日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。